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全米最強FXコーチ、ロブ・ブッカーが
最新の短期取引手法「T3」を大公開!(2)

2014年08月19日(火)15:46公開 (2014年08月19日(火)15:46更新)
ザイFX!編集部

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「全米最強FXコーチ、ロブ・ブッカーが最新の短期取引手法『T3』を大公開!(1)」からつづく)

1分足に1時間足のピボットを表示

「在庫トレード」の動きを利用するのが、今回紹介するT3だ。

 「T3では銀行の在庫トレードと同じように取引します。上昇トレンド終了の予兆が見えたところで売りのポジションを持って、調整の動きで利益確定するのです。そのための目安として使うのがミス・ピボットです」(ロブさん、コメント部分は以下同)

 相場が巡航速度で動いていれば、価格はピボットに戻ってくるからミス・ピボットは発生しない。ミス・ピボットの発生は、「トレンド強すぎ」のサインとも考えられる。

 また、強すぎるトレンドには、いずれ調整が入る。だから、T3のきっかけとなるのも、ミス・ピボットだ。

 「ただ、普通のピボットは使いません。1分足チャートでの取引なのに日足や週足のピボットを見ても、取引のチャンスはなかなかない。使うのは1時間足のピボットです」

監視するチャートは1分足だけど、そこに表示させるのは1時間足の高値・安値・終値で計算したピボット。つまりマルチタイム・ピボットだ。

マルチタイムのピボットはロブのサイトで入手を

 「通常のメタトレーダー4(MT4)では表示できませんが、ボクのサイト『TFL365』にインディケーター(Trifecta Intraday Pivots)が置いてあるので、よかったら使ってください。もちろん無料です。

 あとはチャートが1分足に変わっただけで、基本的な考え方はFX友の会で紹介したトライフェクターのやり方と同じです」

【参考記事】
「FX友の会 in 東京 2014」潜入レポ(1) 楽でパワフル! ロブのピボット手法?
「FX友の会 in 東京 2014」潜入レポ(2) 取引手法の由来は3度も目が合った美女!?

 ノックスビル・ダイバージェンスのMT4用インディケーターも同じく「TFL365」のサイトでダウンロードできるので、まだ持っていない人は入手しておこう。この2つのインディケーターがあれば準備完了だ。

 ピボットのインディケーターのパラメーターは初期設定(下図)のままでOKだし、いろいろ試したい人は自由に変更もできる。

インディケーター「Trifecta Intraday Pivots」の設定画面(クリックで拡大)

1分足でも基本的なやり方は普通のトライフェクターと同じ

 トライフェクターの基本をおさらいしておくと、以下のようなステップになる。

(1)ミス・ピボット(ローソク足が到達しなかったピボット)の発生
(2)ノックスビル・ダイバージェンスの発生(インディケーターの赤線、緑線)
(3)トレンドラインのブレイク

 トライフェクターのT1では、上の3つのステップでエントリーするのだった。

【参考記事】
全米最強FXコーチ、ロブ・ブッカーが最新の短期取引手法「T3」を大公開!(1)

 このやり方は今回、ロブが公開してくれたトライフェクターの1分足バージョンであるT3でもまったく同じ。ミス・ピボットの対象が1時間足、4時間足、8時間足のピボットに置き換わるだけだ。

T3:取引の流れ・概要(クリックで拡大)

 「違うのはターゲットの決め方。T3のターゲットはミス・ピボットです。T3は数pipsの小さな値幅を取りにいく手法。トライフェクターのように『エントリーからミス・ピボットまでの中間』で慎重に利益確定していると儲かりません」

T3で特徴的な「損切り」と「積み増し」

 T1とT3が大きく違うのは、損切りだ。

 「トライフェクターのT1では直近の高値・安値から少し離したところで損切りしていましたが、T3ではまったく違う考え方を使います。

 買いでエントリーして直近安値を割ってしまっても損切りはせずに、ノックスビル・ダイバージェンスが出て、新たに引き直したトレンドラインをブレイクするのを待って、もう一度買いで入るんです。それでも下がってしまったら、また同じことを繰り返して、最大3つのポジションをとります

 3つのポジションにはそれぞれメリハリをつける。

●最初のエントリー:5000通貨
●2回目のエントリー:1万通貨
●3回目のエントリー:1万5000通貨~2万通貨

※資金が100万円の場合

損失が「資金の2.5%」に達したときは潔く損切り

 「3回目のエントリーをした時点で、資金の2.5%分の損失になるポイントを計算します。もしも、100万円の資金で、合計3万通貨を持ったのなら、平均エントリーレートからおよそ80pips離れた地点ということになります。そこへ達してしまったら損切りです」

T3では最初から計画的にポジション量を調節し、最大3つのポジションをとる可能性がある

 先ほど説明したように「100万円あたり5000通貨」とトレードサイズはかなり小さめだが、一度の損切りはかなり大きい。

 「一度のトレードで資金の2.5%を失ってしまうと、取り戻すのが大変になってしまいますから、なるべく避けたい。なので、2度目のエントリーではミス・ピボットではなく全体がブレイクイーブン(損益ゼロ)になるところで全ポジションを決済します。3度目も同様です」

 つまり、2回目、3回目のエントリーは勝ちを目指すのではなく、損失を広げないための「敗戦処理」なのだ。

T3:取引の流れ1(クリックで拡大)
T3:取引の流れ2(クリックで拡大)
T3:取引の流れ3(クリックで拡大)
T3:取引の流れ4(クリックで拡大)

サイフをなくしてもすべて戻ることは期待しない

 「サイフを落としたとき、日本だと中身がそのまま戻ってくることも多いと聞きます。でも、FXはアメリカと同じ。全部が戻ってくるなんて期待しちゃいけない。現金はともかくクレジットカードだけでも、あるいは身分証だけでも帰ってくればOK。T3の2回目、3回目のエントリーも同じことなんです」

 ロブさんのトレードも半分くらいはブレイクイーブンで終わるそう。でも、残りの多くは勝ちで終われるから、トータルではプラスになるという。

 「それともうひとつ決済の基準があります。それは『48時間以上、ポジションを持たない』ということ。あくまでも短期売買なので長時間、決済できないときはあきらめます。

 『時間成行』のような注文方法が使えるなら、それをセットしておいてもいいでしょう」

 短期のつもりでとったポジションがいつのまにか長期塩漬け……なんてことにならないよう、気をつけよう。

(※「時間成行」とはレートがいくらだろうが、指定した時間のレートで決済する注文方法のこと)

T3はあくまで短期取引の手法。ロブさんは「48時間以上、ポジションは引っ張らないこと」を注意点として挙げる

T3の注意点は……お尻が痛くなること!?

 「T3はユーロ/円でよく使っています。あるいは英ポンドの絡んだ通貨ペアですね。きちんとバックテストして成果が出た通貨ペアならどれで使ってもいいと思いますが、できれば1つの通貨ペアか最大でも3つの通貨ペアまでに限定することが大事。1分足でのトレードなので管理が大変だからです。

 通常のトライフェクターのように10や20の通貨ペアでやろうとするのは10匹、20匹のサルを飼うようなもの。とても管理しきれません(笑)」

 このT3、1分足を使うけれど、そんなに取引が頻繁なわけじゃない。

 「トレードチャンスは1日に5回ほどです。それでもチャートをずっと見ていないといけないから、気をつけないといけないのはお尻が痛くなること。ずっと座っていないといけないからね(笑)」

 やわらかいクッションを用意してから、T3を試してみよう。

ロブ・ブッカーさん(右)とブラッドリー・フリードさん(左)の名コンビ。日本語ペラペラのブラッドリーさんは通訳も務めてくれた

(取材・文/ミドルマン・高城泰 撮影/和田佳久)


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