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■サイクル終了か？ ガラっと変わった株高・円安の流れ

 みなさん、こんにちは。

 先週のコラムで株高・円安の動きはそろそろ終わりに近づいているのではないかという話をしました。

【参考記事】
●14円下落した豪ドル/円はほぼ半値戻し。今回の株高・円安サイクルは終了が近いか（今井雅人、６月21日)

 今回のタイミングはちょうど良かったようで、翌日（６月22日）から株高・円安の流れがガラッと変わりました。

世界の通貨 VS 円 ４時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：世界の通貨 VS 円 ４時間足）

 特に何があったというわけではありませんが、サイクルというのは、ポジション調整の力が弱まってくると自然と終わってしまうことが大半ですので、今回もそういうことだったのでしょう。

■相場のエナルギー量とポジション動向をチェック

 トレードをするときは、材料などで相場の方向をつかむことも大事ですが、それと同じぐらい相場の力、つまりその相場のエネルギー量を考えることも重要です。

 どんな相場でも息切れをします。

 その息切れがどのあたりでやってくるのかを考えておくことはトレード戦略を練るにあたっては非常に有効です。

 それには、何といってもチャートやテクニカル分析を活用するのが一番です。

 先週のコラムでは、豪ドル/円を例に出してお話をしましたが、これは一部にすぎません。

 トレンドラインを引いてみる、オシレータ系の分析方法を使うといった方法のほか、さまざまな分析方法がありますので、自分の気に入った分析方法を使って、考えてみてください。

 それと、もう１つはポジション動向です。ポジションが傾きすぎると反動が起きますので、それもチェックしてみてください。

【参考コンテンツ】
●経済指標/金利：シカゴＩＭＭ通貨先物ポジションの推移

■ギリシャ再選挙を終え、市場は材料難に？ 次のテーマは…

 さて、本題のこれからの市場の展開ですが、ちょっと難しい段階に入ってきたのではないかと思います。よく言われる「材料難」ということです。

 俗に「気迷い相場」とも言われる状況に入ってきたのではないかと思います。

ユーロ/米ドル 日足

（リアルタイムチャートはこちら → ＦＸチャート＆レート：ユーロ/米ドル 日足）

 世の中ではギリシャ問題が話題となっていましたが、再選挙の結果を受けて、いったんではありますが、落ち着いています。

 今は、注目材料がない谷間のような状況になってきたと思います。

 こうなると市場は次のテーマを探し始めますが、今のところ決め打ちができないような状態だということでしょう。

■イタリア、スペイン救済措置に絡むドイツの姿勢に注目

 欧州では６月28日（木）、６月29日（金）と首脳会議が開催されますが、大きな進展があるのかは不透明です。

 フランスのオランド大統領はイタリア、スペインを救済するための追加措置を提案していますが、ドイツのメルケル首相は拒否しています。

 ギリシャ問題がイタリア、スペインに飛び火していますので、今後のドイツの姿勢に注目です。

 有名な投資家・ジョージ・ソロス氏もドイツが柔軟な姿勢を見せるべきと主張していますが、メルケル氏は“鉄の女”ですので、どうなることでしょうか。

■米国景気状況も不透明！ 雇用統計の結果が重要か

 米国の景気もわかりにくい状況です。

米ドル/円 日足

（リアルタイムチャートはこちら → ＦＸチャート＆レート：米ドル/円 日足）

 ＦＯＭＣ（米連邦公開市場委員会）では、雇用環境が期待どおりに回復していないことを大変心配していました。

（詳しくはこちら → 経済指標/金利：米国主要経済指標の推移）

 そういう意味においては、７月６日（金）に発表される雇用統計の結果が重要になってくるのではないでしょうか。

 こういうときは、少し肩の力を抜いて、軽めにトレードすることをお勧めします。

 あまり大きく儲けられるような状況ではないので、熱くならないで相場に向き合ってみたらどうでしょうか。

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