■ボリ平ドラゴン式のおかげで余裕のある生活に
FXをやっていれば、どこかで聞いたことがあるであろう“ボリ平ドラゴン式”。
名古屋のFXトレーダー・ボリ平さんとそのブログ読者などが磨き上げた珠玉のスキャルピング手法だ。
「私、もともとは『ボリ平』じゃなかったんですよね。『fxlife30000』という名前だったんですが、いつの間にかみんなに『ボリ平さん』って呼ばれるように(笑)」
手法が個人の存在を追い抜いてしまったという感じか。
ちなみにボリ平さんは最近、ザイFX!の「FX取引ツールを本音でレビュー」でも記事執筆を始めている。これはボリ平さんファン注目のコンテンツだろう。
【参考記事】
●ユニークな「ボリ平ドラゴン式」チャートを完璧に表示できる[LION FX]のスゴさとは?

ボリ平さんは3人の子どもを抱えるシングルマザーであり、昼間は会社で働くOLトレーダーでもあるのだが、ボリ平ドラゴン式という武器を手にしてから生活が一変した。
食べ盛りの3人の子どもたちには不自由のない食生活と、進路選択の自由を提供。安定した生活の象徴であるボリ平さんの大好物、高級チーズの「パルミジャーノ・レジャーノ」も冷蔵庫に常備できるようになり―。
■生活がかかっているから大きなリスクは負いたくない!
「FXをやっていて良かったなぁと幸せを感じる日々です。でも余裕資金で始めたわけじゃないから、絶対にFXで損はできない! なるべく小さなリスクで勝てる方法を! と考えて生まれたのがボリ平ドラゴン式なんです」
FXで大損するようじゃ、3人の子どももろとも路頭に迷いかねない。だからボリ平ドラゴン式はリスク限定だし、すぐに利益になるよう、超短期のスキャルピングだ。
気になるのはその詳細だが、ヒントはすでに提示済み。
「ボリンジャーバンドと、平均足を使う手法なので『ボリ平』、ドラゴンは一目均衡表の遅行スパンを私が勝手にそう呼んでいるんです」
■一目均衡表の達人が最重要視することも多い遅行スパン
一目均衡表の中でも遅行スパンは不思議なラインだ。遅行スパンの引き方は超カンタン。終値を26本前のローソク足にシフトさせるだけ。それを結ぶと遅行スパンになる。
非常に単純なラインの遅行スパンだが、一目使いの達人たちでも遅行スパンを最重要視する人は多い。
「最初は何気なく一目均衡表を見ていたんです。でも、雲や基準線、転換線が邪魔だなと思って消していって、たまたま残ったのが遅行スパンだったんです。
遅行スパンを見ていると不思議と値動きがわかりやすくて。ウネウネと動く様子が龍のようだったので、『ドラゴン』と呼ぶことにしたんです」
ドラゴンこと遅行スパンをシンプルに示したのが下のチャート。このチャートではローソク足とピンク色の遅行スパンのみを表示している。これは確かにチャートの空を自由に飛び回る龍のように見えなくもない。

遅行スパン(ドラゴン)の位置は常に現在のローソク足よりも26本後ろ。「ラインチャートを26本後ろにズラした」とも考えられる。
■ボリ平ドラゴン式を自分のチャートで再現してみよう
遅行スパンだけを表示させるには、一目均衡表を表示させて、雲や基準線、転換線を非表示にする方法が1つ。でも、もっと単純なのは移動平均線のパラメーターを「1」にして、後ろに26本分シフトさせる方法だ。これで遅行スパンが再現できる。

メタトレーダーの移動平均線を使って遅行スパンを描くには、「期間」を「1」に、「表示移動」を「-26」にすればOK。メタトレーダーは高性能なFXトレードツールの1つ。さらに詳しい情報は特設サイト「ザイFX!×メタトレーダー(MT4)」をご覧ください。
「メタトレーダー用のボリ平ドラゴン式テンプレートをブログで配布していますし、FXトレーディングシステムズやヒロセ通商、マネーパートナーズ、アイネット証券、ライブスター証券、FXCMジャパン証券などのチャートでも再現できると思います」
1分足チャートを平均足にして、ボリンジャーバンド(1~3σ、センターラインは20EMA)を加えたら、ボリ平ドラゴン式チャートの完成だ。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
ボリ平氏のブログで配布しているメタトレーダー用のテンプレートを使うとこんな感じのチャートに。ただし、このチャートを含め、これ以降に掲載するチャートでは都合により、±4σのラインも表示しているが、今現在の「ボリ平ドラゴン式」では±4σは使わない。
チャートの準備ができたら、いよいよボリ平ドラゴン式の肝心要の部分を聞いていこう。
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