(「カリスマブロガー・FxBさんに聞いた!(1) メディア初登場! 著名ブロガーの素顔とは?」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回も前回に引き続き、個人トレーダーFxBさんのインタビュー模様をお届けします。
【前回記事】
●カリスマブロガー・FxBさんに聞いた! (1) メディア初登場! 著名ブロガーの素顔とは?
前回の記事は、FxBさんがFXを始めるまでの経緯についてのお話がメインとなりましたが、今回は私も参考にするFxBさんの手法をご紹介したいと思います。
私がFxBさんを知るきっかけとなったFxBさんのブログ「☆FXブレイク☆」では、毎日のトレード結果とpipsでのトレード収支が公表されています(グーグルなどで「FXブレイク」と検索すると一番上に表示されます)。
「収支が毎月ずっとプラス」のトレード手法
それを見る限り、ブログで収支を公開し始めた2010年9月から毎月プラスのFxBさんですが、今後も今の手法でトレードを続けていくそうです。
それではFxBさんのトレード手法をご説明したいと思います。
まず取引通貨ペアは、比較的動きが素直、かつよく動くメジャー通貨ペアのユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル。
たまにクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)なども取引されているようですが、基本的にはドルストレート通貨ペア(米ドルが絡んだ通貨ペア)を取引されています。
トレードスパンは1日のうちにポジションを決済するデイトレードで、メインの時間軸は15分ですが、他にも1時間足、4時間足、日足をチェック。
取引時間はロンドン市場オープン以降の動きが出る時間帯で、損切り幅10pips、ターゲット幅50pips~60pips。
チャートに表示するインディケーターは、3本の単純移動平均線、20MA、50MA、100MAで、あとは安値・高値といったサポート・レジスタンスとなる水平の抵抗線をエントリーの判断基準にされています。
手法は、
(1)レンジからのブレイクアウト
(2)反転を狙ったダブルトップ・ダブルボトム
(3)押し目・戻りで入るグランビルの法則2番
の3種類です。
FxBさんのトレードは「シンプル イズ ベスト」がコンセプトで、相場で利益を出すにはこのシンプルなテクニカルインディケーターと手法で十分なのだそうです。
あとはひたすらチャートパターンを認識する力を養うことが成功するために必要なのだとか。
とにかく毎日、繰り返しチャートパターンを見て体に染み込ませていくそうです。
相場歴10年以上のFxBさんがおっしゃるので、とても説得力がありますね。
レンジからのブレイクアウト手法とは?
さて、上記した3つの手法の中で、FxBさんが1番最初に覚えたのがブレイク。
その後、世界中の情報を集め(セミナーのためにアメリカにまで行ったり)、いろいろな手法を勉強して、最終的にたどり着いたのがブレイクだとおしゃっていました。
ブレイクアウト手法とは典型的なトレード手法の1つで、もみ合いの後に高値・安値を抜けたらそちらの方向にエントリーするというものです。
ブレイクアウト手法をメインスタイルにするFxBさんのBはまさにブレイクのBなのです。
ただ、今後もっと極めていきたいのはグランビルの法則2番だそうです。
グランビルの法則とは、移動平均線と価格の動きによってエントリーポイントを判断する方法のことで、そのパターンは1番から4番まであります。
下の図の丸印が売買ポイントとなります。
FxBさんは、グランビルの2番をマスターできればFXで勝てる、という
FxBさんが使っている2番は、たとえば上昇トレンド中に価格が一度、移動平均線を下回り、再び移動平均線を上抜けて反発するタイミングで買いエントリーをするというもので、いわゆる押し目買いのパターンです。
下落の場合は、下降している移動平均線を価格がいったん上回った後、再度、移動平均線を下回るタイミングで売りエントリー。
以下のチャートは2012年10月12日(金)の英ポンド/米ドル、15分足で、実際にFxBさんのブログで紹介されていたグランビル2番でのエントリーポイントです。
あとからチャートを見ると「ああ、ここか」と納得できるのですが、実際に動いているチャートではなかなか判断が難しいと私は思っています。
グランビル2番を制する者は…
FxBさんもグランビル2番の判断は難しいとおっしゃっていましたが、グランビル2番はボクシング界で言う「左を制する者は世界を制する」と同じように「グランビル2番を制する者は世界を制する」くらい素晴らしい手法なのだと熱弁されていました。
FxBさんご自身もこのグランビル2番はまだこれから極めていきたいということでしたが、グランビル2番を習得するには「形で覚える」ことがポイント、というアドバイスをいただきました。
ただ、初心者の方にはまずは「ブレイク」のほうがおススメだそうです。
ブレイクはどこに線を引くかというところが重要になってきますが、その価格を判断することができれば、あとはその線を越えたらエントリーというシンプルな考えです。
ところが実際はそんなに簡単ではないんです。
私もこの水平線(レジスタンス・サポート)の判断に苦戦しています。
直近の高値・安値、東京時間の高値・安値、前日の高値・安値など、引こうと思えば、水平線はたくさん引けてしまうわけですが、どの線が効いているかは実際にその価格帯に近づかないとわからないと言います。
自分の経験を元に、ある程度、効いていそうな線を絞り込み、そこへ近づいたときの他の通貨ペアの動きなども見ながら判断をするというFxBさん。
やたらめったら高値・安値を抜けたところで入ってもダマシが多くなってしまいます。
私も最初の頃はダマシに引っかかってばかりで、損切り貧乏状態が続きました。
そんな時にFxBさんのブログにあった「木を見て森を見ず」という言葉を知り、自分が木だけを見ていて、つまり目の前の動きだけにとらわれて全体を見ていなかった、ということに気づきました。
「木を見て森を見ず」になるな!
インタビューの時にも、いかにこの「木を見て森を見ず」な状態がいけないかということをお話してくださいました。
森の状態、つまり相場全体の状態を頭に入れた上で木を見て判断をしていくことが大切で、木だけを見ていては判断を誤ってしまいます。
ただし、森だけを見ていればいいかというとそれもダメ。
たとえば池に石を投げると小さい波紋がだんだんと広がっていくように、相場のトレンドも最初は小さい時間足、1分、5分、15分から作られていくものです。
つまり、森の状態から絞り込んでいく見方と、反対に木から森を見ていくという双方向でトレンドを判断していくことが、偏った見方を防ぐ方法なのだそうです。
確かに私も森を見るようになってからも、大きな流れは合っているのにエントリーポイントがずれていてロスカットになる、ということがよくあります。
しかし、FxBさん曰く、「ロスカット自体は悪いことではなく、ロスカットになったことで自分のそれまでの見立てを変えてしまうこと」がいけないのだそうです。
一番嫌なパターンは、1回のロスカットで安易に考えを変えて、逆方向に入り直すも実はそれが押し目や戻りでまた再びエントリー方向から逆行するというパターン。
よく言う往復ビンタというものですね。
最初に森の状態を確認して、その日はたとえば下だと思ったら下で入れるところを狙う。
1回ロスカットになっても、その後グランビル2番の形になれば再度、同じ方向にエントリーする。
「自分の感情、勘、期待値で入るのではなく、パターンで入ること」。
ブログを見ていると単なるブレイクで入っているようにも思えるのですが、ブレイクはあくまでも結果であって、そこに至るまでの形、過程のほうが実は大事なのだとFxBさんはおっしゃっていました。
マーケットは一直線に動くのではなく、必ず大波、小波といったうねりを作りながら上がったり下がったりします。
なので、全体の流れはダウントレンドだとしても、戻りの部分を取りに行くとわかっていれば買いエントリーをすることもあるとFxBさんは言います。
ただ、こういう場合は大きな流れに逆らったトレードだということを事前に念頭に置くことで、大きな流れに押し戻されたら早めに逃げるのだそうです。
それが初心者の人は、とにかくエントリーしたら自分に有利な方へ動くことを期待してなかなか逃げられないことが多いのです。
次回はどうすれば冷静な判断ができるようになるのか、というお話をご紹介したいと思います。
今回はこの辺で。
来週もお楽しみに!
(「カリスマブロガー・FxBさんに聞いた!(3) 『シンプルで古典的な手法』こそ勝率が高い!」へつづく)
【葉那子のトレード報告 2012年11月5日(月)~11月9日(金)】
0勝2敗
勝ちトレード:なし
負けトレード:ユーロ/米ドル -16.9pips(-677円)、-14.2pips(-566円)
合計収支:-1243円
口座残高:10万408円
先週はユーロ/米ドルのショートを2回トレードしましたが、どちらも損切りとなりました。
10月1日の安値の1.28ドル付近を下抜けて下落優勢と判断してショートで入ったのですが、ダメでした。
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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