(「カリスマブロガー・FxBさんに聞いた!(2) “2年間毎月負けなし”の3大手法とは!?」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回で個人トレーダーFxBさんのインタビュー記事は3回目となります。
前の記事をまだご覧になっていない方は、そちらもチェックしてみてください。
【参考記事】
●カリスマブロガー・FxBさんに聞いた!(1) メディア初登場!著名ブロガーの素顔とは?
●カリスマブロガー・FxBさんに聞いた!(2) “2年間毎月負けなし”の3大手法とは!?
※FxBさんのブログは、「FXブレイク」で検索すると上位に出てきます
さて、前回は初心者トレーダーが陥りやすい「木を見て森を見ず」な状態についてのお話がありましたが、どうすれば森である相場全体を見て、冷静な判断ができるようになるのでしょうか。
たとえば直近の相場が上昇しているからまだ上昇するだろうと買いで入っても、その直後、反転してロスカットになってという経験はありませんか?
私もたまに、見事なまでの天井掴みの底たたきをすることがあります。
もちろん仕方のないロスカットの時もありますが、実は後からよく見ると、直近の上昇は大きな時間軸で見ると下落トレンドの中の戻りだったということがよくあります。
実際に過去のチャートを見てみましょう。
以下のチャートは、2012年8月29日の豪ドル/米ドルの15分足です。
レンジ状態から急上昇し、直近の高値を上抜けていますが、赤いラインのところで買ったとしても、その後すぐ反転しています。
では1時間足のチャートを見てみましょう。
エントリー方向には100MA(移動平均線)があり、実際にそこで頭を押さえられていますね。
次に4時間足を見てみましょう。
まさに下落トレンド中の戻りで、ここで買いに入るのはやや無理があるというのがよくわかります。
チャートって後から見ると気付くことが多いんですよね。
するとFxBさんは、後から見てわかることが実際に目の前で動いているチャートでもわかるようになるには、過去検証をすることが大事だとおっしゃっていました。
過去の検証をしっかりやろう!
たくさん過去のチャートを検証することで、形を覚えていくのだそうです。
過去に似たような状況があった時の条件と、今リアルタイムで見ているチャートの条件が当てはまった時、過去と同じ動きになる確率が高いという理由でエントリーすることで、トータルでは勝ちトレードが多くなります。
つまり、トレードがうまくいかない人は、過去検証の絶対数が少ないのではないかとFxBさんは言います。
私も過去2年分のチャート検証をしたのですが、ここ数年で相場状況が変わった今、もう一度やり直す必要があるかなと思っています。
その2年分のチャートを検証した際、FxBさんのブログに掲載されているトレードも参考にさせて頂いたのですが、たまにMA(移動平均線)の位置的になぜここでエントリーしたんだろう?と疑問に思うトレードもありました。
というわけでご本人に直接うかがってみました。
Q FxBさんにとってMA(移動平均線)はどういう位置づけですか?
すると、MAは「補助」という答えが返ってきました。
そしてFxBさんが一番重要視しているのが、その日は米ドル安に動くのか、米ドル高に動くのかという米ドルの方向性。
FxBさんはおもにドルストレート通貨(米ドルが絡んだ通貨ペア)を取引されているのですが、メインとなるユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、米ドル/スイスフランの4通貨ペアで、その日の米ドルの方向性を判断しているとのこと。
他にもサブとしてNZドル/米ドル、加ドル/米ドル、米ドル/円も見ているそうですが、米ドル/円だけは性格が違うそうです。
とにかくメインの4通貨ペアの動きによって、その日の米ドルの方向性を見極めます。
移動平均線はあくまでも補助
たとえば、米ドルのトレンドが下と判断した場合、エントリー方向にMAがなければ条件的にはよりいいのですが、MAがあるから売りで入らないという判断はしないとおっしゃっていました。
たとえサポートとなりそうなMAがエントリー方向にあったとしても、その日のトレンドには逆らえない、というのがFxBさんの考え。
ここで、FxBさんはアメリカのセミナーで習ったというマーケットにおける絶対的なものを2つ教えてくださいました。
まず1つは「市場価格」。
そしてもう1つはレジスタンスとサポート。
レジスタンスとサポートは、水平線のラインを!
FxBさんの言うレジスタンス・サポートとは、斜めのトレンドラインなどではなく、水平線のラインのことだそうです。
相場に投入される資金の大きな割合を占めるアメリカ市場では、水平線のラインを重要視するらしいのですが、初心者の人ほどその重要性をわかっていないと言うのです。
高値や安値の水平線という基本をおろそかにして、その先に行きたがる人が多いらしいのですが、基本ができていなければ先に行ってもうまくいかない、とFxBさん。
確かに私もFXを始めた最初の頃は、ボリンジャーバンド、MACD、RSIといった、なんとなくカッコいいテクニカルインディケーターをいろいろと試してみました。
少し手を出してはまた違うものに乗り換える、ということを繰り返してなかなかうまくいかないという人は多いのではないでしょうか。
FxBさん曰く、レジスタンス・サポートが基本であり重要なもの。
もちろんFxBさんはMA以外のテクニカルインディケーターを否定しているわけではありませんでした。
トレンド系にせよオシレーター系にせよ、あくまでもチャートが主人でインディケーターは家来という主従関係であることが大切。
FxBさんも以前は他のインディケーターを使っていたこともあるそうですが、多くの人はチャートとインディケーターの主従関係が逆になってしまっていることが問題だとおっしゃっていました。
インディケーターにとらわれ過ぎて、肝心のチャートそのものをないがしろにしてしまっては本末転倒で、判断を誤る原因にもなります。
このお話を聞いて、私もチャートパターンを見ているようで実はMAに頼っていた、まさにインディケーターにとらわれていたということに気づきました。
また、あまりにも複雑なインディケーターや手法を使うよりは、シンプルで古典的なもののほうが実は世界的に見ても優秀で、トレードパフォーマンスにおいても威力を発揮しやすいとFxBさんはおっしゃっていました。
FxBさんがメインの手法とするブレイクアウトはまさに古典的ですし、グランビルの法則も比較的よく知られているものです。
いろいろなインディケーターや複雑な手法を試してもなかなかうまくいかないという人は、一度、基本に戻ってシンプルに考えてみるといいかもしれないですね。
私もMAだけにとらわれず、もっとチャートパターンを意識しながら再度検証をしてみたいと思います。
※FxBさんのブログは、「FXブレイク」で検索すると上位に出てきます。
(「カリスマブロガー・FxBさんに聞いた!(4) 『A型』の『女性』はトレードで成功する!?」へつづく)
【葉那子のトレード報告 2012年11月12日(月)~11月16日(金)】
0勝2敗
勝ちトレード:なし
負けトレード:豪ドル/米ドル -16.2pips(-647円)、-63.9pips(-2591円)
合計収支:-3123円
口座残高:9万7285円
なんと先週はとんでもない誤発注によって、1回のトレードで60pips以上の損失を出してしまいました。
まず、11月14日(水)に豪ドル/米ドルをロングエントリーしたのですが、こちらはあっさり反転し、逆指値にひっかかり損切りとなりました。
ここまではいつもどおりなのですが、なぜかそのロスカットラインに覚えのない買いの指値注文が入っていて、知らぬ間に新たなロングポジションができてしまったのです。
この見覚えのないポジションに気づいたのが2日後の16日(金)で、少しでも含み損が減るのを待とうかとも思ったのですが、根拠のないポジションを持っていても仕方がないので、泣く泣く切ることにしました。
おそらく、最初の豪ドル/米ドルのロングポジションを持っていた時に何度かロスカットラインを変更したので、その際に操作を誤って指値注文を入れてしまったのかもしれません。
痛いマイナスとなってしまいましたが、また今週から気を取り直して頑張りたいと思います。
皆さんも操作ミスにはお気を付けください。
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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