■米ドル円は84円台まで上昇!
みなさん、こんにちは。
本日は12月20日(木)。
例年ですと、「クリスマス休暇」を前に欧米勢が取引を控えるため、為替市場は次第に閑散となる時期です。
ところが今年は、この時期になっても為替市場は活発に動いています。
それは、これまでこのコラムでご紹介したように、市場には「日経平均高、円安」というテーマがあるからです。
【参考記事】
●米ドル/円は83円、ユーロ/円は108円のバリアを突破! 円安トレンドは継続!(12月13日、西原宏一)
●米ドル/円83円、ユーロ/円108円に巨大なバリアがあるが、円安トレンドは継続中!(12月6日、西原宏一)
●米ドル/円は83円のバリアを突破できれば、2012年の高値84.18円を超えそう!(11月29日、西原宏一)
その円の動向を左右するイベントが終わるまでは、欧米のヘッジファンドもまだ活発に取引しているわけです。
注目のイベントは12月16日(日)に行われた衆院選と、本日12月20日(木)に行われた日銀金融政策決定会合。
まず衆院選は「自民党、公明党の圧勝」で終了しました。
これを受け、米ドル/円は「sell the fact(事実売り)」で一度83.62円まで反落しましたが、次の日銀金融政策決定会合というイベントに向け底堅い展開となり、再び84円台を回復しています。

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
日経平均株価も1万円台を回復。

(出所:株マップ.com)
その日銀金融政策決定会合は先ほど終了しましたが、内容は市場のコンセンサスと大きな相違はありませんでした。
市場は「白川総裁の声明」を待っているところですが、日銀金融政策決定会合が終了したため、米ドル/円はじわじわと上値が重くなってきています。
■クリスマス休暇前の米ドル/円と日経平均の反落に警戒
衆院選前後の米ドル/円の動きをチェックすると、衆院選直前12月14日(金)のニューヨーク市場のクローズは83.52円でした。
現時点のレートは84.10円で推移しており、日経平均が1万円を超えて急騰していることと比較すると、米ドル/円は上げ渋っている展開です。

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
これは欧米勢がクリスマス休暇を控えて、利益確定の米ドル売りを進行させていることが原因。
本日12月20日(木)も、84.50円~85.00円にかけては、欧米勢の米ドル売り注文がかなり並んでいるようです。
そして、85.00円はこのコラムでご紹介した83.00円のバリア同様、まとまった金額のオプションが設定されているようで、米ドル/円のレジスタンスとなっています。
【参考記事】
●米ドル/円は83円、ユーロ/円は108円のバリアを突破! 円安トレンドは継続!(12月13日、西原宏一)
●米ドル/円83円、ユーロ/円108円に巨大なバリアがあるが、円安トレンドは継続中!(12月6日、西原宏一)
●米ドル/円は83円のバリアを突破できれば、2012年の高値84.18円を超えそう!(11月29日、西原宏一)
「衆院選と日銀金融政策決定会合」という2大イベントが終了したことと、85.00円目前の84.61円まで到達したことで、米ドル/円の上昇は一服。

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
クリスマス休暇を控え、米ドル/円はいったん反落する可能性が濃厚となっているため、一度ポジションを整理して米ドル/円の押し目を待ちたいところです。
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