■ヘッジファンドの米ドル/円上値メドは90円!
米国の「財政の崖」懸念も残る中、当面、時間がかかるだろうと思われていた米ドル/円85.00円のバリアが、クリスマス翌日の12月26日(水)に決壊。
そして今年の高値はもとより、2011年の高値である85.54円も突破し、一時85.87円まで高騰しました(本稿執筆時点の米ドル/円は85.80円)。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
このレベルは、12月21日(金)に自民党の石破幹事長が述べた、米ドル/円は「1ドル=85円から90円が望ましい」というレンジ圏に早々と到達したことを意味します。
安倍危機突破内閣から繰り出される、リフレ政策のコメントが円安を加速させています。
年の瀬も押し迫った時期に、85円台を回復した米ドル/円は、今年(2012年)のレンジ相場とは違った局面に突入しました。
この時期でも活発に取引しているヘッジファンドの目線はさらに上がり、上値のメドは90円。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
10月までは狭いレンジで終始し、市場参加者の取引がぐっと減っていた米ドル/円という通貨ペアは、年末に入り世界中から注目を浴びる通貨ペアに変貌しました。
そして、日本株を低めの投資割合にしていた欧米勢も、日本株の買い直しに奔走しています。
2013年の注目は、日経平均と米ドル/円です。
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