金曜日の海外市場では株価も戻り、ドル円も93円台の中盤まで値を上げてきた。ドイツのIFO景況指数が良かったので、欧州株は反発したのがきっかけだ。しかし景況感はZEWではとても良くて、PMIでは悪かった。そして今回のIFOだ。
連日のように反対方向に入り乱れて、景況感が本当のところはどうなっているのかわからないくらいに、マチマチだ。そのためか欧州委員会が経済見通しを下方修正すると、ユーロの上昇も簡単に止まって、ユーロドルは前日の安値圏まで落ち込んだ。
米国株は堅調だったので、マーケットではリスクテークがやや強かった。私もドル円でも買っておこうかと考えたが、海外時間を通じて20ポイントほどしか動いていないので、ちょっとやる気が出てこない。
日米首脳会談が開かれているので、その結果が知りたいという感じ。とくにTPPに関しては国内でも意見が割れているだけに、アメリカの出方を見てからでもポジションを作るのは遅くはないという状態だ。
米国株にはクローズ間際に一段高して、そのまま高値引けで終了。そして週明けは日銀総裁の後任人事の話で始まった。積極緩和論の黒田氏が内定しているというのだ。早朝のテレビで為替レートが上がっている。
最初は93.75だと思っていたので、先週末のクロージングである93.40あたりからは円安になっているなあと思っていたら、よく見ると94円台だ!なんと今年の最高値をも上回ってくるほどの円安だ。
さてここからどうするかが問題だ。高値追いでロングにするのか。ちょっと売ってみるべきか。買っていってみたいが、その場合は耐久性に問題があるので、アゲインストは10ポイントも耐えたくないところだ。反対にスケベ心を出してショートに構えるのもいいが、そうすると高値である94.77のちょっと外側である94.80がロスカットラインになる。
ともかくも円相場がこうなっているのだから、日本株も今年の最高値を越えてくるのは間違いないだろう。日経先物の今年の最高値は11560円だったが、これを越えて始まった後の日本株の挙動を確かめてから、ドル円に手を出そうと思った。
日本株は今年の最高値を越えてスタートとなったが、その後は存外に伸びなかった。スタート時点が高かったために陰線領域が続いていた。これではと思い、ライトにドル円を売りこんでみた。
すでにドル円もかなり下がってきていたが、94.18くらいから売りだして、5-7ポイントで買い戻す。これを何度か繰り返して93円台にまで下落もしたが、そこからは反発。東京市場の午後からは日本株も上がってきたので、ちょっと94円台の前半はショートに振りにくくなってきた。
さて今晩はイベントが何もないので、短期的な需給とテクニカルに支配されることになりそうだ。ドル円ばかりが注目されているが、金曜日のニューヨーククローズ後に格下げされたポンドの行方も気になるところだ。
ポンドドルは早朝に一段安して1.50台に突入。その後はやや値を戻して1.51台の前半でうろついている。戻りも鈍いし、もう一度安値を更新してきたら、そこから突っ込んで売ってみたい。
日本時間 17時20分
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