昨日はアジア時間ですでにドル円は94円台を割り込んできて、その後はひたすら押しに押されて、欧州序盤には93.30あたりまで差し込んでいた。そして大きなリバンドもなし。確かに朝がたに出た日銀短観は予想よりも悪かったが、それでも前回分よりは改善している。中国の景況指数が悪かったのも、市場のリスク回避を促したのだろう。大胆な金融緩和をうたった黒田総裁の初めての金利会合を週の後半に控えているというのに、ドル円は下がる一方だ。確かに日本株も安かった。
私としてはアジア時間に売っておいた94円台のドル円ショートがあった。自分が気にかけていた当初の利食いポイントである93.80も下回ってきて、93円台のミドルで停止している。利食いしないのだから、当然、ここは売り増しだろう。そうは思ったのだが、いかんせん、欧州勢がほとんど不在といってもよいくらい。ちょっとニューヨーク勢の反応待ちで構えることにした。
しかし米国市場を前にドル円はやや上がってきた。突っ込んで売らなくて正解だったかもしれないが、利食いしていない分だけ、オリジナルのショートで損をしている。93.85とかまで戻っているのだから、いまさら買い戻すのもシャクだし、かといって何もアクションを起こさないのも不健全なので、買い戻しのロスカットは94.00で置いた。このまま上がってしまえば利食い損ねどころか、本物のロスになってしまう。
アメリカの景況感も予想を下回った。これでドル売りも再開され、ようやく自分の利食い損ねたレベルまで落ちてきたので一安心。しかしすぐには欧州序盤につけた安値を更新してこなかった。まあ、一度は高いところへ持っていかれた、いわばラッキーなショートポジションでもあるので、とりあえず93.42で買い戻した。ユーロ円も120円ちょうどをはさんで神経質な動きをしている。また下がりはじめたら売り直せばよいだろうと考えて、しばらく様子見。見ているうちに緊張からの解放感からか、寝てしまった。
結局、ニューヨーク時間ではドルは全面安で、そのまま安値引け。早朝のセッションでさらにドル売りが出で、ドル円も93.05まで差し込んだ。こういう形でズルズルと落ちてくると、昨日ドル円を買った人は94円台であっても困っているだろうし、その前だったらなおさらである。どうしても安くても売っていかないといけない場面だろう。私は再び93.22で売っていくことにした。ニューヨーク時間の午後に93.40あたりまで戻っているので、その辺が戻りの限界だろう。ストップ注文は93.45で置いておく。
昨日の米国市場では景況感が悪くてドル安になった割には、米国株はあまり落ちていない。依然として今年の最高値圏に位置しているとも言える。だから株価が下がってリスク回避になるというシナリオは考えづらかった。それなのに東京オープンとともに日本株は急落して、そのためにドル円にも急激な売り圧力がかかった。日経先物が12000円の大台を割り込んでくると、ドル円も92円台に突入。
しばらくは93円ちょうどをはさんでもんでいたが、大きくリバウンドすることもなかった。ランチタイムにもドル円の下押しが見られ、投げ売りも巻き込んで92.57まで下落した。私はそのステージでの最安値からは15ポイント戻ったら、そこで買い戻そうと思っていたので、戻ったところの92.74で買い戻した。形の上ではトレイリングストップと同じだ。しかしその後も93円台に戻せずにいる。
今晩は大きな指標がない。それでもドル円がここまで下がってきたのだから、機械的な売りが出てこざるをえないだろう。海外市場ではドル円の安値ブレークはあるとみたほうがよさそうだ。後は売り場の問題である。このまま93円台にも乗せないと売り場探しは難しい。
ドル円は93.40をバックにしてショートにしたいところだが、93.00もないとすると、あとは安値ブレークで追随売りするしかなさそうだ。92.50を下回ってくると、これで完全に3月での上昇分は消えたことになる。それほど木曜日の日銀会合では何も新奇なものは出てこないだろうというコンセンサスの現れかもしれない。
日本時間 16時10分
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