昨日はアジア時間でドル円は99円ちょうどが重そうな展開で進んだ。欧州時間で下攻めもしたが、やはり98.50は下回らない。前日の安値も98.60だった上に、私は当面はレンジ相場が続くと考えていたのだから、当然のごとくに98.68でロングにした。それでも上がっても99円ちょうどは無理だろうと思っていたので、利食いのターゲットも小さいもので98.90で売れればいいと見ていた。
そして失業保険のデータが出るとややドル買いモードになってきた。それでも98.90すら来ないのだから、98.83で売ってしまった。私はなんだか眠くて仕方がないので、早めに寝て、ニューヨーククローズで参戦するつもりでいた。夜中の3時くらいに目を覚ますと、ドル円が100円台に乗っている。まったくのビックリだった!
G7が近づいているので、IMFとか欧米の高官から日本の政策を支持する見解でも示されたのであろうか…。とにかく原因を調べる前にもとにかくドル円を買っておこう。100.55で買った。わけがわからないので、ストップ注文だけ100.35で入れておいた。
まずは私の寝ていた間に、失業保険が良かったことを理由にドル円は99円台まで進んだ。そして夜中の2時過ぎにブロッサー総裁がQE3を早く止めろ、次回のFOMCからでも、というようなことを言ったのが原因とされている。まあ、この人は前から同じことを主張しているので、別に目新しいことではないはずだ。それだけマーケットがなにか材料を欲していたということなのだろう。
とにかくその発言で緩和の停止、すなわちドル金利の先高観が出てきてドル買いの材料を与えたようである。私がドル円を目をつぶって買って以降はほとんど動かず。下がりもしない代わりに、100.60から100.70を中心にしての小動きとなった。やることもないので、100.71で利食い売っておくことにした。またアジア時間ではロング攻めの展開になるだろうと感じながらだったが。
昨日のドル円の100円台乗せから、夜中の高値の100.79をつけて依頼は100.50をクリアに割り込んでいない。その状況で今日のアジア市場がスタートしたのだから、ドル円の買い先行でスタートするのもやむをえないところだ。これまでキャップされていたと思われていた100円ちょうども上回ってきているのだから、買いやすくはなっている。そこで9時過ぎからは邦銀の買いなどもあってドル円はついに101円台へ。
101円台で思い起こされるのは、2009年の戻り高値であるということである。これは2008円の秋にリーマン色などで大いにリスク回避が進んでドル円は87円台まで急落した後のこと。それで翌年の年初予想などは70円台を目指すというものが多かった年のことだ。予想は大いに外れ、QE1もあったが年明けからドル円は上昇。4月には101.46まで上がった。
この101.46を付けた後に超円高のシーズンが訪れたのだが、ともかくもショートカバーが先行したということだ。そして今朝も101円台。目標は101.46であることは言うまでもない。逆に言うと中途半端なところでドル円やユーロ円をロングにすると苦しめられそうだ。ここからロング攻めをするのであれば、101.50などがついてから買っていってもよさそうだ。多少の出遅れにはなるものの、安全料だと思えばよいだけである。
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