■米ドル/スイスフランも米ドル高でパリティを目指す?
米ドル高は対豪ドルだけでなく、対スイスフランでも進んでいます。
米ドル/スイスフランの上昇は、スイス国立銀行のヨルダン総裁が、「スイスフランの上限調整の可能性に触れたこと」も要因となったようです。
米ドル/スイスフランもパリティ(1米ドル=1スイスフラン)に向けて急騰中。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
前述のように、米国のQE(量的金融緩和)縮小観測をきっかけとした、米ドル高相場の中、米ドル/円も一時103.74円まで急騰しましたが、104.00円のバリアに阻まれる形で反落しました。
本日5月23日(木)は、乱高下の末、中国のPMI(製造業購買担当者指数)が悪化したことで、日経平均株価が暴落。
他通貨で米ドル高が進行する中、米ドル/円は逆に101.4円台まで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
■リスクオフ相場で豪ドル/円の売り圧力強まる
米国金利の上昇が株の上値を抑え、いわゆるリスクオフ相場(株安・米ドル高・円高)の展開となっており、日経平均の調整と共に、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の下落リスクが高まっています。
リスクオフの相場展開の中、特に売り圧力が強まっているのが豪ドル/円。
豪ドル/米ドルが急落する中、これまで米ドル/円がじり高に推移していたことで、なんとか100円台をキープしていた豪ドル/円ですが、株の上昇が収まると下落が加速しました。
100円をあっさり割り込み、一時97.5円付近まで急落。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 1時間足)
■豪ドル/米ドルは0.9500ドルのサポートを割るか?
豪ドル/米ドルは、これまでのコラムでご紹介したことに加え、上記のゴールドマンサックの報道にもあるように、景気が混沌としてきた中国経済のあおりも受け、依然として下落圧力が高まっています。
【参考記事】
●豪ドル暴落! 豪ドル/ドルがパリティ割れ。為替専門のヘッジファンドもショート狙い!(2013年5月16日、西原宏一)
●豪州利下げで金利は史上最低の2.75%に。ジョージ・ソロスが豪ドル売りという報道も(2013年5月9日、西原宏一)
●ドル/円は95~100円の浜田レンジに収束。7月までの利下げが濃厚な豪ドルに注目!(2013年5月2日、西原宏一)
仮にサポートの0.9500ドルを割り込めば、次のターゲットは0.9000ドル。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
豪ドル/円の下落を緩和させていた米ドル/円の上昇が沈静化したため、豪ドル/円にも売り圧力が高まり、5月23日(木)の豪ドル/円は、日足一目均衡表の雲の下限をブレイクし、下げ足を早めています。
豪ドル/円の下値メドは95円でしょうか。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
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