金曜日の欧州時間では、ドル円は95円ちょうどをはさんでの動きが続いた。なんだか最近の私の生活リズムはニューヨーク時間にシフトしてしまっていて、あまり欧州時間に興味はなくなっている。
その前の週までは欧州時間でも動いたのに、先週はドル円の反転など重要な節目はニューヨーク時間に起こることが多くなったからだ。まあトレードする立場の者としては、動くほうに飛びつくには当たり前だが、金曜日もまだ真っ暗にならない前に寝て、ミシガン大学の数字が出るころに起きた。
ドル円はほとんど同じレベルで取引されていて、相変わらず95円ちょうど近辺をウロウロ。ユーロドルが若干、落ちている感じだ。それでも値幅は小さいもの。PPIや鉱工業生産が出ていたが、これはマーケットに大きな影響は与えなかったようだ。米国株も下げて入るが、大幅安ということはない。
私はそもそもミシガン大学の景況指数が84から85と、とても高く予想されているのが気になった。確かに米国株は歴史的な高値圏には位置しているが、それでも上値追いは止めている。しかも日本や欧州の株価は調整期を迎えており、ステークホルダーとしてのマインドはいかがなものだろうか。
経済指標に対して思い入れは厳禁なのだが、私としてはドル円ベアで見ているだけに、ドル円を売るならばその理由探しに余念がないのだ。指標が良くても悪くても売るには売るのだから、ポジションメーキングの注文をOCOで出しておいた。95.35と94.80ではさんだ。
景況指数は予想を下回ったのだが、私のOCOはどちらもつかず。とても面白くない。これではニューヨーク時間の午後、すなわち日本時間の夜中の1時以降でないとフレッシュな動きは出ないだろうと思って、いったんは注文を引っ込めた。そしてコーヒーを飲んでのんびりしていると、急激にドル円が下がりだした。
ドル円は94.50あたりまで差し込んで、昼間の安値である94.44に急接近。たしかに米国株も下げている。ドル円はそこでサポートされて、94.60-70レベルで止まった。私も94.65で静かにオファーを出して売り込んだ。15ポイントアゲインストでロスカットするつもり。いろいろ材料を探してみたが、IMFがアメリカの2014年度の成長見通しをプラス3.0%からプラス2.7%に下方修正したということぐらいだ。
こんなことでどれだけリスク回避になるのかと疑問に思いながらも、為替レートをウオッチしていた。当面の目標は今月の安値である93.79である。93円台には2回入って、いずれも急反発している。94.05あたりで買っておくのが無難なところだろう。それだと取っているリスクにも見合う。
そうすると1時前にドル円の一段安となった。私の利食いポイントの手前で折り返しそうになったので、急いて94.19で買い戻した。しかしその後に93円台にしっかりと入っている。それでもニューヨーククローズ間際には94.50あたりまでショートカバーもしたので、やはり93円台は翌週以降のフレッシュな玉で攻め込むことを期待するしかないのかも~。
しかし週明けの今朝は何の波乱もなかった。為替レートが飛んで始まるということもなく、値動きはどちらかというと気迷いの感じ。為替相場が先走るかと思っていたが、日本株の動向を確認してから動こうという消極姿勢に見えた。G8もはじまるので積極的に動きたくないというムードもあるのだろう。
それでも今日のアジア市場ではリスクテークが盛んだ。先週末にあまりにリスク回避的になり過ぎた反動だろうか。日本株は急反発し、ドル円もひたすら上昇。夕方には95円台も見せている。
今晩はエンパイア指数や住宅価格指数が出る。しかしもっと注意を払わないといけないのは、G8サミット筋からの要人発言であろう。すでに報道されている内容を越えるようなことは出て来ないだろうと思えるが、アベノミクスに関する批判も出ないものとされている分だけ、サプライズになってマーケットが過敏の反応してしまう可能性を除去できない。
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