金曜日のアジア時間ではドル円は強かった。朝がたに96円台まで差し込んだが、すぐに戻され、97円台でステイ。ランチタイムすぎには証券系からの買いも入って、97円台の後半までストレートに上昇。やはりボーナス支給の最多日なので、外債などの投信の新規設定も絡んでいるのだろう。ドル円の上昇自体が株価上昇の要因なのだが、それとも関係なく日本株も急上昇している。やはり投信だろうか。日経先物は朝の安値からは700円以上も急騰だ。ドル円だけのせいだけでもない。
そういうわけで欧州序盤にはドル円は97円台の後半でスタート。欧州勢もちょっとドル円の買いで参入したみたいだが、やはり98円台は乗せてきても、そこは重い。私も97円台の後半からは、とてもトレンドフォローでロング攻めなどしたくはないレベルだ。どちらかというと98円台は売りたいと思っている。
しかし日本株の急騰に合わせる形でグローベックスでの米国株も大きく上昇しているので、今の状況では円ロングというのは不利な形勢だ。まあ外部環境の変化をもうちょっと探りながらの参戦となるだろう。18時過ぎにドル円が下落する局面があったのだが、このときはS&P先物などが高値圏にいたので、ショートにすることはできなかった。
なかなかドル円に手を出せないでいたところ、ユーロドルが1.3200を割れてきた。ドル高の波にいまひとつ乗り切れていないように見えたユーロドルだったが、やっと私も重い腰を上げてユーロ売りで参入。市場が気にしているアメリカの長期金利も上昇を続けている。ストップ幅を15ポイントくらいで取って、1.3191で売ってみた。長期金利の上昇を嫌って米国株も急落する局面でもあれば、ユーロ売りは加速するだろう。あとはニューヨーク待ちである。
しかしこのユーロ下げ局面で、ユーロドルは前日の安値である1.3161をも下回ってきて1.3150あたりまで進んだ。ここで多少のリバンドが見られたが、米国株が始まるまでは我慢して持っていようと決心した。実際に米国株が始まってみると、それまで日本株に追随して上がっていたゲイン分は即座に吐き出した。また米国債の売りも債券ファンドなどから相次いでいるようで、長期金利の上昇は続いている。ユーロドルはスピードこそ遅かったものの、先ほどの安値も下回ってきて1.31台の前半まで沈んだ。
日付けが変わっても長期金利の上昇は止まらない。10年ものの利回りは2.5%を越えてきて、これは2011年以来の高水準。米国株も一気にリスク回避となって、前日の安値を下回ってくるほどの急降下。資本市場がこんなに激動しているのに、ユーロドルは1.3120あたりでウロウロしているだけ。一瞬、1.30台に突っ込んだが、たかだかそれだけだった。
ユーロドル1.3000割れも合っても不思議ではないと思うのは、私のポジショントークなのかなぁ…。とにかく肝心のステージでユーロドルは動かなかった。そしてユーロドルはショートが溜まっていたのだろうか。すぐにショートカバーが入ってきて上昇し、私も1.3136で買い戻すのがやっとだった。
さて週明けのマーケットは、都議選での自民党の圧勝もあって、リスクテークで始まった。ドル円は98円台に乗せてスタート、そして日本株も高く始まった。しかし選挙の結果もほぼ予想通りなので、材料出尽くし感もあって、やや利食いの出やすい状況になっていたようだ。結局は、安値近辺で大引けを迎えた。
そして注目すべきは米国債の動きである。朝からグローベックスでの米国債が安い。いよいよアメリカの長期金利が危険ゾーンに入ってきたような感がある。本日はイベントがほとんどないので、関心は長期金利の行方に集まっている。流れが変わらないようであれば、ドルは買われやすい状態になる一方で、不安定さを嫌うマーケットの性質上、リスク回避も進むものと考えられる。
米国債の下げが秩序あるものであればドル買いでもよさそうだが、急落ということになるとクロス円の下げが主導する形でドル円も下げてしまう可能性が高いので、心してかかりたいものだ。また中国の短期金利もこのところ乱高下していることも、ちょっと気がかりな材料である。
日本時間 15時30分
【2024年12月】ザイFX!読者がおすすめするFX会社トップ3を公開! | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)