先週の金曜日、アジア時間では日本株が高いなど、リスクテークが盛んだった。しかるにドル円も朝から買いが先行し、98円台の後半での値動きが中心となった。私も上がっていく段階でドル円をショートにしてみたりしたのだが、さすがに今回は98.75では止まらなかった。ロスカットさせられた後で、しばらくは様子見。このままドル円が上がっていくのかどうか。
欧州序盤で多少の押しが見られたが、ドル円は99円台にこだわりたいような動き。すでに押し目買いモードになっているようだ。欧州株も堅調なのでマーケットのリスク許容度も増大しており、ドル円やユーロ円を売り向かっていくのは得策ではない外部環境となってきた。米国株もここ3日間で大幅上昇を繰り返しているので、なかなか反転の機会がつかめないところだ。アメリカの指標を見てからにしようっと。
CAPM(シカゴ購買部指数)のセンチメント指数は予想よりも悪かった。米国株はここ最近でたまってしまったロングの調整もあって急激な下落に転じたが、ドル円のほうはさっぱり。すぐに99円台に戻ってしまう。下げない代わりに、上げの勢いも弱い。値段が吹っ飛ぶということがない。それでも99.40あたりまでは着実に買い進まれて、ドル相場は全面高となっている。
勢いがないので、私のようにトレンドフォローであったなら買ってみてもいいと思っているプレーヤーには手が出にくいところだ。結局、ニューヨーク時間の午後は実に小動きとなったようだ。ドル円もユーロドルも20ポイントも動かない状況で6月を終えることとなった。
さて今朝の注目は日銀短観であった。ドル円は早朝から高値攻めをしており、金曜日と同じ99円台の中盤まで上昇。そして短観は大企業のDIがプラス4となり、予想を少しだけ上回った。日本株は材料出尽くしで下げ始めたが、ドル円は高値圏を維持。中国の景況指数も出たが、それでもダイナミックな動きは見られなかった。
そしてこれからも海外市場でイギリスやアメリカの景況指数が出てくる。アメリカは独立記念日を控えて、ちょっと動きづらくなりそうだが、ユーロドルも含めてドルの高値がどこまで可能なのかを見極める場となりそうだ。
6月のドル円の月足は本体が短い陰線となった。それでも下ヒゲが長い。だから7月相場はショートカバーをメインとして、上昇が期待できるところ。ちょっと弱々しいブルのシグナルだが、100円台まで戻してきたならば、もうちょっとブリッシュな流れが明確に出てくると思えるのだが。
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