市場は法人税引き下げを期待しすぎ。
レンジ想定の米ドル/円は細かくトレードを

2013年08月16日(金)13:36公開 (2013年08月16日(金)13:36更新)

今井雅人

■米ドル/円は、ほぼ想定どおりの動きに！

先週のコラムでは、米ドル/円の95円台から、96円台で買いゾーンの推奨をしました。実際の相場は、８日（木）にいったん95.81円まで下がった後、大きく反発して15日（木）には98.66円まで上昇しました。

米ドル/円４時間足

ほぼ、想定どおりの動きをしています。

【参考記事】
●「三羽烏」出現で急落した米ドル/円！95～96円台を底値圏とみるのはなぜ？（８月８日、今井雅人）

13日（火）の日経新聞が「安倍首相が法人税率の実行税率の引き下げを検討するよう関係府省に指示した」と報じたことも、米ドル/円の買いを後押ししました。

市場関係者に聞いてみると、私が買いゾーンと言ったあたりで、日本の機関投資家がかなり買っていたようです。機関投資家の見方も大体同じなのでしょう。

しかし、一方で米ドル高がどんどん進んで行くのかといえば、それも難しそうです。米国の景気状況は決して悪いわけではないのですが、ここのところの経済指標をみると、足踏みを始めている可能性を示唆しているようにも思えます。

ＮＹダウも15日（木）には、一時240ドルを超える下落となったように、伸び悩んでいますが、それも景気の先行きを少し心配し始めている表れなのかもしれません。

米国株（ＵＳ30）日足

こういうときは、ある程度のレンジを決めて細かくトレードをするように心掛けたいところです。基本的な方針は変えず、米ドル/円で、「下がったところを拾って、上がったところを売り抜く」戦略で良いのではないでしょうか。

米ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円日足）

ところで、13日（火）に日経新聞が報じた「法人税の引き下げ検討の指示」を受けて…

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