ドル円は97円台の前半、ユーロドルはきっちりと1.36台に乗せての欧州入りだった。明らかにドル安の傾向を強めている。そしてアジア時間でも株価はゆるかった。日経先物も14000円の大台を割り込んだりするし、リスク回避の動きは加速しそうにも思えた。ただ前日のポンドドルの下げがちょっと気にかかった。
ポンドドルもユーロドルも今年の初旬に付けた年の最高値に向かって上昇していたのに、ポンドのほうは日足で陰線を引いてしまったのだ。だからというわけでもないが、ユーロドルにしても気をつけたほうがよいゾーンに差しかかっていることだけを心にとめておこう。
さて雇用統計は出ない。いずれは出るのだから問題はないのだろうが、マーケットに従事している私にとってはちょっともの寂しい~。とりあえず米国株は安く推移しており、リスク回避からかユーロ円も131円台に降下している。ドル円は97円ちょうどを何とかキープしている感じで、ユーロドルは1.36台を割り込んできた。このままなのかなと思って、私は何もすることなく寝入ってしまった。
でもニューヨーク市場の午後には、土曜日も議会で議論するという積極的な姿勢も示されたことで、やや反動が起こったようだ。米国株も値を戻し、ドル円も97円割れを喫することなく、97円台の中盤まで戻して終わった。ユーロドルもほぼ日中のドル高水準で終わっている。後は週末の政治的な動向だけがマーケットの関心事となって残った。
週末の米議会での審議は一向に前進せず。そして日曜日のテレビ討論で、両党が互いを非難し合うなど醜態をさらした。これで週明けのマーケットはリスク回避の方向で始まった。為替相場では20ポイントほどのドル安でしか始まらなかったが、早朝のグローベックスでは米国株が大幅安に見舞われた。日経先物も再び14000円の大台を割り込む勢いとなった。
まだ明確な方向性が出ていなかったが、ドル円でも売ってみるかと思い、97.23で売り込んでみた。とりあえずは金曜日のニューヨーククローズで越えられなかった97.50をロスカットのレベルだと思っているが、個人的には10ポイントでもアゲインストになったら、即座にカットしたい気分だった。そのくらいに何が出てくるかわからない状況だからである。まあ、株価が下げ基調である間は安心ではあったのだが。
ドル円はずっと97円台の前半での小動きを続けていたが、ついに欧州序盤になってから96円台に下落してきた。しかし相変わらず走るわけでもなく、動きかたは鈍い。それでも安値張りつきの状態が続いている、とりあえずロスカットだけ97円ちょうどまで下げた。
今晩はイベントがない。よってマーケットのリード役はアメリカの政治問題となる。攻め方としては、タイトなストップロスを置いておきながらの、株価を見ながら相場の出口と入り口を探ることの繰り返しになるだろう。今週はイベントが週の後半に集まっているので、体力を消耗してまで海外の相場につき合わないほうがいいのかもしれない。
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