昨日のアジア時間では為替相場は小動き。夜の雇用統計を待っての様子見という側面もあるのだろうがが、ユーロドルが年初来の高値を攻め立てているので、ちょっとここから買い上げるならば、何かもっと材料がほしいといったこともあったのだろう。ユーロドルは上向きにバイアスがかかっているので、市場参加者はどこかで買っておきたいはず。
とくに2月高値の1.3710を越えたらストップロス的な買い物が噴出するだろうことは容易に想像がつく。私も夕方から1.3715に買いのストップ注文だけを置いて、備えていた。注意を要するのはフライング的なユーロドルの買いで、指標の発表前から上攻めをやってしまうことである。これでは多少は上がるのだろうが、急上昇は望めない。すぐにポジションクローズの態勢に入らないといけない。
一方でドル円はというと、98円台の前半で安定。私としてはドル円もドルショートにしたいと思っているのだが、なかなか97円台にも入ってこないので、売り込みづらい。こちらは指標が出てからのプライスアクションを確かめてからのことになる。
そもそもかなり遅れての公表となった今回の雇用統計。あまり注目が集まっていないようにも思える。ただ株価も債券価格もとても高い1週間を過ごした後なので、このまま金融相場が続くのかどうかを確かめたい。すでに年内の緩和縮小はないものだとコンセンサスはできあがっている。
さてその雇用統計。就業者数は14万人台の増加と出てきて、これはかなりの悪い数字だった。債券相場は急上昇している。そしてドル売りにもなって、私のユーロドルのストップ注文は簡単にダンになった。今年の最高値を越えてきたわけだ。1.3750あたりまで上昇したので、すぐに自分のロングのコストである1.3715で売りのストップ注文をプレース。雇用統計ではあまり動かないのではないかと思っていた私にとっては、ちょっとビックリするほどの過敏なほどのマーケットの反応だった。
すぐにり利食わなかったのは、「今年の最高値」というものを、かなり重要視しているからだ。これでロスカットさせられても、プラスマイナスでゼロだ。評価益のすべてをかけても、もっと上サイドにベットしてみたい。それほどテクニカル的には重要な局面であった。
ドル円もドル売りということで97円台に沈んでいたが、ユーロ円も今年の最高値を越えてきたので、円売りモードになってきた。アメリカの長期金利の低下をうけて、米国株は上伸。リスクテークの意味合いもあって、ユーロ円はついに135円台に乗せてきた。
こうしたクロス円の上昇が、ちょっとモタつき気味であったユーロドルの背中を押すこととなった。ユーロドルは1.3750を越えてきて、実に堅調。私はマーケットを見ていたかったのだが、翌朝の早くから出かける用事があったので、とりあえず、1.3745までロスカットのレベルを上げて寝た。
朝起きるとストップはついていないし、ユーロドルのレベルも1.3780台で高値圏を維持している。しかし1.38台はならなかったようだ。とりあえず私はユーロドルを売って、夕方になってからまた買って見ようと思っている。1.38台乗せは是非とも買いたい相場の入り口である。
今晩はイベントがない。あっても昔出るはずだった古い経済指標くらいのものだろう。すでにアジア時間でもドル円が97円台に入ってきているし、あとはユーロドルの上値を意識した相場展開になりそうだ。
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