昨日はアメリカが休みであったので、あまり動きそうもない予感がしていた。実際にアジア時間ではドル円は102円台に乗せたままの小動き。グローベックスは取引されているが、特に売り込む材料もない。世界的な株高の流れの中で、日本株も高値を維持している。東京クローズベースでも日本株は年初来の高値を更新してきているということだ。
私としては5月22日の夜中に日経先物が16000円を付けたのが最高値であるというイメージが強いため、まだ年初来高値だ、という感覚になれないでいる。その日はドル円も103円台ミドルという今年の最高値のときでもあった。
でもとにかくリスクテークの観点からも円売り圧力は強まっている。クロス円の買いも続いており、昨日の欧州序盤ではユーロ円は138円台の後半であった。それが139円台にタッチすると、買い戻しのためのストップロスが誘発。それ以降は139円ちょうどをはさんでの動きとなり、高値張り付き。
そしてその間にポンド円も上昇。167円台まで上がってきた。ここではポンドドルも上昇し、1.63台の中盤まで上がってきた。クロス円の全面高である。円ものならば何でもよいという感じになってきた。それを裏付けた以下のごとく、欧州株も高い。私もちょっとだけユーロ円のロングでも持って、オーバーナイトポジションにしてみようかと思ったが、やはりアメリカが休みなので、やっぱり時間の無駄になるかもとやめておくことにした。
今日は朝から日本株も強く始まり、いよいよリスクオン。ドル円も実にしっかりしたもので、仲値決めを越えても下がるそぶりすら見せない。10時半過ぎに日経先物が5月以来の高値である15750円まで戻し高値を拡げたときに、ドル円も102.60あたりまで上昇。ユーロ円も139.72まで上がって、140円台は目前。
しかしランチタイム以降に日本株がやや崩れてもきたので、リスク的な観点からドル円は上値でキャップされた。そして逃げの売りが出てきたので、102.20あたりまで押し込まれた。それでも102円台はキープしており、まだ全部の短期的なロングポジションは切りきれていないようだ。
ドル円は102円をクリアに割り込んでこないと売り込みづらいだろう。ユーロ円にいたっては、タイトストップでロングで入るのは簡単だが、売りから入るとなると難しい。やはり外部環境を見ながらというスタンスを維持するのでなければいけないのだろう。
今晩は市場参加者が少ない。だから値動きもあまり期待できないかもしれない。だがもし円絡みについては、フレッシュゾーンに入ってくるとまたストップロスを巻き込んだ動きになる可能性があるので、仕掛け的な動きには注意を払いたいところである。
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