アメリカが休み明けの金曜日。しかしアメリカは半日営業なので、やはりマーケットへの参加者は少ないと思われた。そして感謝祭前には米国株は歴史的な最高値で終わっており、ドル円もユーロドルも今年の最高値近辺で終わっていた。ユーロ円は言うまでもなく高い。
トレンドに準じて、ドル円もアジア時間で高値をトライ。102.60あたりまで上昇。今年の最高値は103.60なので、あと1円の距離だ。ユーロドルが動かなかった分だけ、ユーロ円を直撃。高値を139.72まで拡げた。こちらも140円台に乗せてきたら、何かいっそうの上昇に弾みがつきそうになってきた。
欧州序盤ではややポジション調整の方が先行。ドル円は102円台の前半まで押し込まれて、ユーロ円も139円台の前半。そのまま動意薄となってしまった。どうも私としては触手がわかない。ニューヨークオープンで、米国株が上昇して始まった。取引時間内での歴史的な最高値を記録。それでややドル高に傾いたが、為替相場の値動きは狭いもので終始した。
さて週明けの本日。月初でもあるのでフレッシュマネーの存在も気になるところだ。朝からドル円などは買いが先行したが、先週の高値である102.60の手前で止められている。そしてその後はズルズルと下がってきて、102円台前半まで。
黒田総裁の講演が予定されていたので、金融緩和についての言及への期待感もあったようで、下げ止まって102円台の中盤へ戻した。緩和の期限は14年末でもないし、物価目標2%までは続けるという内容だったが、あまり反応もなくドル円は102円台中盤で小動き。
今晩も材料に欠けるが、感謝祭明けで米国勢がかなりマーケットに戻ってくる。現在のとても高い株価に対してどう反応するのか、見極めたい週の前半だ。今週はいろいろなイベントが目白押しだし、とくに週の後半に重要なものが集中している。やはり最大のものは雇用統計だ。それまでは新たなポジション調整の原因となることは少なそうであり、基本はレンジ取引に徹するのがよさそうだ。
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