昨日の東京時間では、日経先物は16340円まで高値を拡げた。これは今年の最高値のレベルであり、その近辺で引けた。ということは年足で見ても、大幅高の、高値引けをしたことになる。
ドル円も朝がたから上昇をはじめ今年の最高値もあっさり超えて、105.40近辺まで上伸。東京市場ではずっと堅調さをキープした。他のアジア株はちょっと元気がなかったのに、お蔭でアジア時間ではリスクテークでムンムンの状況で終了した。
しかし欧州時間ではユーロの金利が上昇。それでリスク資産はやや調整モードが強まった。ドイツの財務相が「いつまでもこんな低金利の状態を放置してはおけない」とコメントしたからだ。その直後からユーロは上昇。
ユーロドルだけでなく、ユーロ円も上昇したのだから、もっとリスクテークになるかと思われたが、金利上昇の側面が強調されて、マーケットはリスク回避の方向に向かった。欧州株は頭の重い展開が続き、グローベックスでの米国株もやや重い。
米国債の利回り上昇が懸念されていたが、10年物で利回りが3.0%を下回ってきた。やはり株価下落の余波であろう。そして安全資産が少し買われた。そうした長期金利の動向を反映してか、ニューヨーク時間ではドルは全面安となった。といっても、値幅はそれほどでもない。
さて本日の東京勢のいないアジア市場ではドル円が104円台に落ち込んでスタート。やはりこちらもやや調整色を強めているようだ。年末、つまり今日なのだが、ここにかけて株価は一段高、ドル円やユーロ円ももう一段の高値トライが見込まれていたのだが、ちょっと上値サイドにはシコリを残した格好となった。
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