昨日の欧州序盤では、ドル円は安値攻めで始まった。アジア時間で中国株や日本株で株安が進んだので、リスク回避の一面であろう。前日にはドル円は103円台に突っ込んでいるので、その近辺まで差し込んでも不思議ではない。私も何度もドル円のショートで参戦した。10ポイントほども取れては、ちょっと戻ったところでまた売り込む。これを繰り返していたが、ドル円の安値は104.26までであった。
最後のショートは104.43で買い戻させられたが、前日に不本意なトレードを強いられたので、ちょっと慎重になっている。ここはニューヨーク勢の参入まで待ちたいところ。つまりそこまでよほどのことがない限りは、手を出すのを控えようと思っていた。
欧州時間ではクロス円の上昇が目立った。ユーロ円も141円台から次第に値を戻してきたし、グローベックスでは米国株も復調の兆しが見える。かといってドル円やユーロ円で私がブルになるほど、激しい動きではない。日経先物もナイトセションで15750円まで安値を拡げていたが、とりあえず下げは一服という感じだけであった。
やっとニューヨーク時間だ。アメリカの貿易収支は予想よりも良かった。貿易の赤字幅が小さかったため、外需の部分がアメリカのGDPを押し上げるのではないかという観測が急浮上。マーケットは当然のごとく、リスクテークに傾くだろう。私は最近、調子の悪いドル円をやめて、ユーロ円をロングにしてみた。出来は142.48。
しかしその後の動きとしては、米国株はやや上がったが、値幅がいかにも小さい。そのためユーロ円の上昇も小さい。ほんと15ポイントほどだけ。そうこうしているうちに下がってきたので、私もまずいと思いながら急いで売った。そもそもブルでないのだから、逃げ足は速くなる。それでも同値付近で売るのがやっとだった。為替相場はクロス円主導にはならずに、純然たるドル高相場の展開になっていた。ドル円は104円台の後半を目指し、ユーロドルも安い。まだちょっと乗り切れていない。
今晩はADPの雇用指数が出る。これは今年になっての最も大きなイベントとなろう。予想のコンセンサスでは20万人くらいの増加が見込まれている。これはここ最近のうちでは良いほうの数字だ。本当に20万人に乗せてくるならば、ドル買いで攻めてもよさそうだ。ドル円で攻めたいところだが、ドル円は今年の最高値である105.44がテクニカル的にも重要なレジスタンスとなっている。ドル円は105円台に乗せてきているので、ここからはちょっと買いづらい感じもするので、それならばユーロドルの下げ幅のほうが期待できるのかもしれない。
ただしすでに昨日のドルの全面高で、かなりのドルロングのポジションも出来上がったと思う。もしもADPが悪い場合には素直にドル売りで励みたいところだ。ともかくもADP指数に限っては、結果が出てから行動を起こしたい。
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