ドル円を103.90から104.90までのレンジ相場が続くだろうということで、当面は臨むことにした。米企業決算も大方のところは出尽くしたことだし、月末のFOMCやGDPまでは大きな材料もないというのが理由だ。
昨日は日銀の会合の後に、期待でリスクテークに励んでいたポジションの投げが出て、104円ちょうどを一瞬だけ割り込んだ。このときに怖かったが104.05で買った。怖いといってもテクニカル的な攻め方だから、愚直に機械的に運用するしかないのだが。後は103.90を割れたらロスカット、そして相場の戻りを待つだけである。
ドル円は104円台の中盤まで戻ってきたが、黒田総裁の発言も控えているので、それ期待での円安がもっと進むのではないかと思われた。敢えて待ったわけだが、黒田総裁の発言からは目新しいものはなし。そもそもドル円やユーロ円でロングポジションも溜まっていたのだろう。急激に値を下げ、104.25あたりまで差し込んだ。私も利食い損ねた格好だ。なんとか戻しの104.32で売ったが、ちょっと不愉快な動きである。
市場には材料が少ない。その中でもイギリスの雇用データが良かった。これでポンドの上昇だけが目立って、ユーロポンドは1年ぶりの0.81台への下落。そしてポンドドルも1.65台まで上昇して、今年の初日に付けた1.66台の高値を狙う勢いとなった。それでも肝心のユーロドルやドル円は小動きのまま。私の逆張り戦法も、手が出ないほどの中途半端な水準での推移が続いた。
ニューヨーク勢が参入してきても、基本的には小動きが継続。私も早々に寝ることにして、ドル円の注文を104.05の買いと104.80の売りで出しておいた。ストップロスはそれぞれの15ポイント外側で、しかし夜中はまったく動かなかったので、ポジションは何にも出来ず。
さて昨日のニューヨーク市場では米国株こそ小動きだったものの、日経先物は15880円で高値引け。こうなると朝から本邦勢によるリスクテークが高まることは予想された。早々からドル円は昨日の高値である104.57を越えてきて、堅調。私は104.80でオファーが来るのを待っているだけ。まあ、今回ダンになるくらいならば、もう105円台乗せもして、今年の高値を望むようになるかもしれない。かなり悲観的に眺めていた。自分の売り注文はスンナリと出来たのだが、ちょっと高値圏での張り付き状態が続いた。
ところが中国の景況指数が出て、これが予想を下回った。それまでリスクテーク気味に振る舞っていたものだから、ポジション解消が多発。日本株も下げに転じたので、ドル円もようやく下がってきた。
世界の景況が試されている最中、夕方にはドイツの景況感が出る。昨日、ユーロポンドが急落した直後でもあるので、ユーロ売りに圧力がかかりやすい地合いとなっている。私としては依然として想定レンジをはみ出すまでは、レンジ取引を続けるつもりである。
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