先週末の海外市場でのリスク回避がひど過ぎたせいもあって、週明けの昨日のアジア時間ではやや修正の動きが優勢となった。早朝こそドル円が101円台に突っ込むなど、テクニカルに準じた動きも見られたが、すぐに反転。
ドル円もユーロ円もひたすら強かったというべきだろう。欧州序盤にはドル円は102.50をクリアに越えてきて、ちょっとドル円は売れない状況になってきた。朝から突っ込んで売っていたプレーヤーのショートカバーも起こるだろうからである。
そして事実、欧州時間ではリスクテークを是認する材料も出てきた。まずはドイツの景況指数が良かったことで、欧州株は切り返した。通貨安で利上げと為替介入を繰り返してきたトルコが、28日に緊急会合を開くことになったようだ。
またニューヨークオープン前の米企業決算では、心配されていたキャタピラーが良い結果となった。これらの材料によってリスクテークの意欲は強まり、グローベックスでの米国株は急反発。ドル円も102円台の後半まで上昇した。
ドル円は102円台の推移が続くのではないかというのが私の見方だった。したがって102.90あたりまで進んだドル円の上昇を見ながら、売り場探しに専念。下がり出したら、追いかけて売り込む態勢で待った。
だがドル円は103円台を試すことなく、ジリジリ下がりだした。私も売りそびれたと思いながらも、102.74でやっと売れた。このステージではドル円は102.92まで上がったのだから、買い戻しのストップ注文は102.95で置いておくことにした。
米国株はさすがに強力に反発した形で始まった。好材料が並んだのだから仕方がない。ドル円も私のコスト付近でウロウロしている。次に材料があるとすれば、新築住宅だ。これが良ければ、今晩のところは取引中止となるだろう。とりあえず0時まで待ってみて、それまでは今のストップ注文がつかないことだけを祈るのみだ。
住宅のデータは悪かった。どのくらい悪かったのかは見ていなかったが、ドル円も米国株もそれを機に急落に転じたのだ。一回目の押しでドル円は102.40割れまで差し込んだ。ちょっと反発したが、米国株が下がり続けているので安心感は高い。
しかし30分も待って、ようやく同じところまで下がってきたときには、ちょっと疲れも出てきたので利食ってしまった。その後は寝てしまったが、夜中の2時過ぎから米国株は一段安をしており、また日経先物も14780円まで下げ幅を拡大。リスク回避が進むこととなったようだ。
さて今晩はケースシラーの数字がちょっと注目を集めるだろう。なにせ昨日は新築住宅のデータで相場の流れが変わってしまったからだ。いまは米国株をはじめ、リスク資産の価格に敏感になっている微妙な時期でもあり、少しでも悪い数字が出るようならば、またリスク回避になることが予想される。トレーダーは予想屋ではないので予断を持って臨むのはいけないが、もしそうなった場合にエントリーできるように身構えておく必要はありそうだ。
日本時間 16時00分
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