金曜日のアジア時間、午前中の日本株は堅調だった。その前日に新興国の通貨が切り返したりしてくるなどしてリスクテークとなったためだ。ドル円も102円台後半でステイし、103円台乗せを狙っていた。しかし午後からは一転、リスク回避が進んだ。日本株は今年の安値も下回ってきて、ドル円も102円台のミドルまで押し戻された。上サイドをやった分だけ、しばらくは重い展開が続きそうな気配となった。
欧州時間になると注目のトルコリアが下げる方向に動き出したので、リスク回避の意欲が強まった。ドル円は102円台の前半まで沈み、ユーロ円も138円台の前半へ。私もユーロトルコやドルトルコの為替レートを見ながらのトレードにならざるをえない。
欧州時間のランチタイムにかけてトルコ安が進んだので、私もドル円で何度かショートにしてみた。ドル円は重い足取りなのだが、なにしろ動きが鈍い~。走らないのである。10ポイント取ったら、すぐに利食いで買い戻すの繰り返しで攻めるしかない。いつ反発するかわからないものを基準にしているのだから、とってもビクビクものである。トルコや南アフリカの通貨安を横目に、ニューヨーク市場へ移っていった。
やや新興国の通貨は下げ止まった。米国株も大幅安ではじまったが、やはり時間の経過とともに値を戻してきた。ドル円やユーロ円も下がらなくなったが、かといって上がるわけでもない。動かないのにつきあってもしかたがないので、私は寝てしまった。
あとでみるとニューヨーククローズではドル円は102円台の前半。米国株がだいぶ切り返したのい比べると、為替相場のほうがリスクオフのまま終わったという印象を持った。週明けはどこまで突っ込むかに注目が集まる。
しかし本日のマーケットは反発して始まった。ニューヨーククローズでは日経先物は14605円で先週を終わっていたのに、東京オープンからは大きく反発して14850まで上伸した。日本勢が株買いの中心なのは変わらないが、朝がたに101円台まで突っ込んでいたドル円も102円台のミドルにまで上がっていった。
こうなったら欧州以降にならないと動きはないのかなぁと思っていたが、東京時間のクローズにかけて一気に反落してきた。旧正月で上海、香港などアジア圏の参加者も少なくアメリカはスーパーボールモード。ちょっと無理があったのかもしれない。しかしドル円は102円台を辛うじてキープ。
今週は雇用関連の指標に関心が集まるところだったが、マーケットとしてはエマージング通貨の動向に視線が注がれている。市場の変動性も高まってきているので、どちらに動いても大きなけがをしないように注意してかからねば!である。
日本時間 16時30分
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