昨日のドル円のレンジも結局は同じようなもの。アジア時間に中国の景況指数が出て、これは予想を下回ってうえ、さらに前月よりも悪い数字だった。前回のように新興国の通貨安と直結して想像される。日本株も売り圧力が強くなって、日銀のアクションによってかさ上げされていたゲインはすべて吐き出した。
ドル円は101円台に突入したが、それでも積極的な売りは出てこなかった。市場参加者の多くが、ドル円の押しはこのあたりまでだろうと考えているようだ。つまりドル円のコアレンジである101.60から102.60までとして大きくはみ出すことはないだろうと見られているということ。
ウクライナでの武力衝突もかなり深刻な状況になっていて、これを問題視してユーロ売りに圧力をかけている。欧州序盤ではブロードなユーロ売りに見舞われた。ドイツの景況指数も出たが、製造業とサービス業では反対の結果となった。ちょっと判断がつきづらい。
私もとりあえずはレンジ取引を続行しようと思って、とりあえず101.65でビッドしていたが、こないまま。近いところまでは来るのだが、なかなか深く差し込まない。欧州株も大幅安しているし、グローベックスでの米国株も安い。リスク回避の観点からは、わざわざビッドを上げてまでドル円を買う必要はないと思った。
しかし残念なことにドル円の安値は101.68まで。私としては絶対に101.65でないとダメというほどこだわっているレートでもない。どこかで買えればいいや程度のもので、できれば株価の反転のタイミングを見ながらのほうが安心感も強い。
でもグローベックスの米国株は安いままなのに、ドル円は徐々に値を切り上げてきた。102円台も回復して、それまでの下げ分をすべて取り戻すこととなった。そしてその後はかなりストロングな状態でリスクテークの流れとなった。
フィリー指数だけは見てから寝ようと思っていたのだが、これまた悪い結果。予想を大幅に下回ったどころか、マイナスである。それでもドル円や米国株の下げもさほどでもない。また悪天候のせいにされているのだろう。とにかく買いそびれてしまった~。そのことだけは事実である。
私は101.65にビッドを、102.55にオファーを置いて、オーバーナイトの注文とした。朝見るとどちらもできていなかった。米国株が再び騰勢を強めて、歴史的な高値を目前にしているのに、円売りはそれほども進んでいないということでもある。
今日はアジア時間の序盤から日本株が上昇スタートとなった。前日に落とした分を完全に取り戻した。それでリスクテークのほうに傾きつつあるが、ドル円とユーロ円の上サイトにはオファーもあるのか、なかなか上昇に弾みがつかないでいる。
私もまだレンジ相場が続くと考えているが、値幅もますます小さくなってきているので、面白みには欠ける。今晩は中古住宅販売くらいしか指標がない。あとは米国株のS&P先物などが歴史的な高値である1846.5を超えてくるかどうかが注目だ。
1月初旬につけたこの最高値ゾーンは、何度も攻めては振り落とされている。強力なレジスタンスとしてワークしているのだから、ここを抜けない限りはマーケット全体もアナザーワールドには入っていかないだろう。
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