
リスク管理が大切!って頭ではわかっていていても、実際どうしたらいいのか、イマイチわからない、という人が多いのでは? ここがクリアできないと、勝てる投資家にはなれないのだ。ということで、ここは投資の達人、小次郎講師さんに伝説の投資家集団「タートルズ」の方法論を教えてもらうことにした!

FXで負ける人の半分以上は資金管理で負けている!
「FXは7~8割の人が負けると言われますが、でも、負けている人の半分以上は資金管理やリスク管理で失敗しているんです。資金管理さえきちんとできれば、今は負けている人でも勝てるようになる可能性が大いにあります」
そう教えてくれたのは「小次郎講師」さん。FXはもちろんコモディティから株、先物までなんでもござれの投資の達人だ。
「皆さんはどこで買うのかとエントリーばかりを意識していますが、それほど重要ではないんです。考えないといけないのは『どのくらいの量で取引し、どこで損切りするか』ですし、難しいのは『どこで利益確定するか』なんです。『タートルズ』が言っているのも、同じことなんですよ」
素人を天才トレーダーに変えた「タートルズ」の方法論って?
タートルズとは世界でその名を知られる伝説の投資家集団だ。その始まりは2人の天才トレーダー。2人はある賭けをした。「素人を天才トレーダーに育てられるだろうか?」。新聞広告で集められた10人の素人は「タートルズ」と呼ばれ、2人の投資理論と資金を授かりトレードを開始した。
「タートルズたちは4年半の間に年平均80%以上の収益をあげました。きちんとした方法論にのっとれば素人であっても天才トレーダーになれることを、見事に証明したんです」
今は初心者でも、負けっぱなしの人でも、正しい方法論さえ身につければ年平均80%を目指せる可能性は充分にあるわけだ。んじゃ、買ってみるか、タートルズの本。
「日本で出版されているタートルズの本を読んでも、彼らの教えの半分もわかりませんよ(笑)。私は1980年代から原著を取り寄せたり、海外のトレーダーと文通したりしてタートルズについて研究してきました。タートルズのやり方の1から100までを理解しているつもりです」
FXにまつわるすべてをルール化しよう
「タートルズのやり方は裁量の部分がゼロ。すべてがルールにのっとっています。その場その場で判断するようなことはなく、すべてがルール化されているんです」
ルールを作ることがまず第一。では、どんなルールを作ればいいのだろうか。

「どんな市場でいつ取引するのかといったエントリーのルールから、トレード結果をどう記録し、いつバージョンアップするのかといった分析のルールまで幅広いのですが、何より重要なのは資金管理とリスク管理のルールです。具体的には1トレードあたりの適切な取引量であり、どこにロスカット(損切り)ラインを設定するかといったことになります。そのすべてを話したら1年かかりますから、今日は資金管理とリスク管理の部分に絞って話しましょう」
恐怖の「破産確率」!
「投資の世界では『破産の確率』という統計が知られています。ある条件のとき、どのくらいの確率で破産、資金がゼロとなってしまうかを計算したものです」

リスクリワード比が1ってことは、平均利益1万円のとき平均損失も1万円ということになる。すでに取引を始めている人は、過去の取引履歴から自分の勝率やリスクリワード比を計算してみよう。
勝率60%でも資金管理を怠ると破産する確率は高い!
リスクリワード比が1で勝率が60%だったら、儲かりそうに感じる。10回取引したら6勝4敗。6万円儲かって損は4万円だから差し引き2万円の儲け。破産する可能性なんてゼロに思えるのだが、そうではないらしい。

「たとえ勝率が60%でも連敗することがあるからです。そのときに1取引あたり資金の30%、40%と多くの量で取引していると、破産する可能性が非常に高まるんです。絶対に避けなければいけません。取引量を少なくすれば破産確率は低まりますが、今度は利益が少なくなり、取引しても儲からなくなってしまいます」
このジレンマを解消すべく、適切な取引量をどう考えたらいいのだろうか。
適切な取引量を計算してみよう
「最初の入口は自分の投資用資金がいくらあるのか、きちんと把握することです。これが意外と皆さんわかっていない。100人中30人くらいはわかっていないんです。投資用資金は、なくなっても生活に影響が出ないお金のうち、投資に使おうと決めた金額です。将来使う予定のあるお金ではありませんし、決して借金をして投資用資金に回したりしてはいけません」
向こう数カ月分の生活費は現金で確保しておかないといけないし、家族がいる人だったら子どもの教育費や家のローンだってあるかも。近い将来に予定された支出も考えないといけないから、投資用資金の把握って意外と簡単じゃない。預金通帳とにらめっこしつつ、ライフプランも考えてFXにいくら回せるだろうかと計算してみよう。

リスク管理の基本の指標「ATR」
投資用資金を把握したら、次に知っておきたいのが「ATR」(アベレージ・トゥルー・レンジ)だ。
「海外では一般的に使われているテクニカル分析のひとつなのですが、日本では残念ながらあまり知られていません。『自分が投資しようと思っている市場が一日にどのくらい動くのか』を知っておかないとリスク管理はできません。その指標となるのが、ATRなんです」
ちょっと気の利いたチャートならATRが表示できるはず。ATRを取引の参考にする人もいるようだけど、今回は取引そのものではなくてリスク管理のために使うから、チャートに表示させなくてもOK。それより用意して欲しいのは電卓やエクセルだ。
エクセルを使って日々のATRを計算する
「今日のATRがいくらなのかは、すぐに計算できます。計算に使う数字は前日の終値と、今日の高値・安値だけです」
ATRの計算って、意外と簡単。まずは今日のTR(トゥルー・レンジ)を求める。TRは次の3つの数字のうち、最大のものだ。
(1)当日高値-前日終値
(2)前日終値-当日安値
(3)当日高値-当日安値
この3つの数字のなかで最大のものが「今日のTR」。当日を含め過去20日分のTRを平均化するとATRとなる。エクセルに計算式を入力しておくと、日々の四本値を入れるだけで計算できて便利かも。

このエクセルだと、①のセルは「=MAX(C2-E3,E3-D2,C2-D2)」と入力してある。過去20日分のTRを平均化したのがATRだから、②は「=AVERAGE(F2:F21)」と入力すればいい。複雑な計算じゃないから、電卓で計算してFX用のノートに日々メモしていってもいいかも。
ATRってどんな意味がある?
「ATRは一日に動く幅の目安となります。上のエクセルを見ると、最近の米ドル/円のATRは0.9から1円程度となっていますから、『1日に最大で90銭から1円程度は動く可能性があるな』と考えられるわけです」
ATRは平均値なので、それ以上に動くこともあるが、目安にはなる。

自分の投資用資金と、このATRがわかれば、取引量はもう決められる。具体的な取引量の決め方は、次回聞いていこう。
(「タートルズ流の「ユニット」を使えば、リスク管理はめちゃくちゃ簡単になる!」へつづく)
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
1通貨 | 0.09銭 | 0.30銭 | 0.19pips | 34ペア |
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
1通貨 | 0.2~0.9銭 | 0.5銭原則固定 | 0.4pips原則固定 | 20ペア |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
100通貨 | 0.0銭原則固定 | 0.0銭原則固定 | 0.1pips原則固定 | 18ペア |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.09銭 | 0.30銭 | 0.19pips | 34ペア | 1通貨 | |
※取引量が1~1000通貨までのスプレッド。2022年5月2日(月)7時00分~2022年6月1日(水)5時30分までの配信実績 | |||||
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0.2銭原則固定 | 0.5銭原則固定 | 0.4pips原則固定 | 20ペア | 1万通貨 | |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2銭原則固定 | 0.3銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 23ペア | 1000通貨 | |
※日本時間9時~翌27時までの時間帯に適用されるスプレッド。スプレッドはすべて例外あり。ユーロ/円・ユーロ/米ドルは、2022年7月2日までのキャンペーンスプレッド | |||||
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ユーロ/米ドル | |||||
スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2~0.9銭 | 0.4~1.6銭 | 0.3pips原則固定 | 51ペア | 1000通貨 | |
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2~0.9銭 | 0.4~1.6銭 | 0.3pips原則固定 | 38ペア | 1000通貨 | |
※ユーロ/米ドルは日本時間9時~翌27時の時間帯に適用される、2022年7月2日までのキャンペーンスプレッド | |||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低 取引単位 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | |||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 30ペア | 1000通貨 | |
※日本時間9時~翌27時までの時間帯に適用されるスプレッド。スプレッドはすべて例外あり。ユーロ/円・ユーロ/米ドルは、2022年7月2日までのキャンペーンスプレッド | |||||
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