
本当に勝っている投資家がどこに着目して、どんなトレードをしているのか? それを知れば、勝てるトレーダーになれるかも!
ここでは、【チャートで勝つ!】トレーダーの代表、美人フラワーデザイナーのミカさんをご紹介します!

「お花を作っている間は集中したいので、FXはやりません。ひとつひとつのお花に気持ちを込めて、注文してくれたお客さまの期待に応えたいので」
そう話すのはフラワーデザイナーのミカさん。パリまでお花の修行のために出かけた本格派だ。ちなみにパリへの渡航費用は?
「FXの利益です。次はフランス語を勉強してみたいし、やりたいことはたくさんあるので、FXでもっと稼がないと(笑)」
ミカさんは2007年からFXを始めた上級者だが、日がなパソコンに貼りつくデイトレーダーじゃない。お花の仕事をやりながら、のんびり取引するスタンスだから、サラリーマンや主婦の参考になる。そんなミカさん、やっぱり最初は手痛い失敗体験が……。
■慎重派! 半年間のデモ取引を経て本番へ
「最初は『ロングって何?』というレベルの知識でしたし、『FXは危ないもの』というイメージもありました。だから最初はデモ取引で始めました。記録をつけながらやってみて、そこそこデモ口座の資金は増えたんですが、なかなか実際のお金での取引に踏み出せなくて。半年間、ずっとデモ口座で取引していました」
普通は「デモ? 面倒くさい」って、いきなりリアル口座で始めて、「買いがロングだっけ……?」なんてあやふやな知識のまま取引してお金をなくしてしまう。ミカさんのようにちゃんとデモ口座で修行してから始めることが、勝つための近道になる。
「最初は50万円を入金して5万通貨で取引しました。『20pipsくらいの利幅が取れたらおしまい』みたいなデイトレで少しずつ増えていって、10万円くらい増えたらすぐに出金して、50万円に戻してといった感じで堅実にやっていたんです」
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とにかく慎重派のミカさん。初心者にもぜひ真似してもらいたいお手本のようなスタートだったのだが……。
■欲に負けて、強制ロスカットに・・・

「それが……。欲がでてきてしまって『5万通貨じゃなくて20万通貨ならもっと儲かる、30万通貨ならもっともっと!』と、出金せずに、取引量を増やしてしまったんです。取引量が増えると損益も大きくなりますし、含み損の金額が大きくなって損切りもできない。結局強制ロスカットになってしまいました」
慎重派だったミカさんでもこんな失敗が……。強制ロスカットになると、口座に入れたお金はほとんどなくなってしまう。FXを続けることすら難しくなるので、強制ロスカットは絶対に避けたい。必ず自分で損切りできるように修行すべし。
■テクニカル分析をたくさん試して検証
そんなミカさんも今では上級者に。ミカさんのトレードスタイルは4時間足のチャートを見ながら、数日単位でのんびりと大きな利幅を狙っていくやり方。これなら真似しやすいかも。
「最初の頃はいろんなテクニカル分析を試してみました。記録をつけながら検証して……オタクなので(笑)。一時的に勝てることはあっても継続性がなかったり、自分に合わなかったものは使わなくなったりで、今、メインで使っているのがRCIです。私のトレードスタイルに合っているので、3年くらい使い続けています」
「テクニカルオタク」を自称するミカさんだけあって、RCIはちょっと上級者向けのテクニカルかも。でも、使い方は難しくない。最近だとスマホ向けのFXアプリでもミカさんと同じようなRCIが見られるものがあるので、臆せずに試してみよう。でも、RCIってどこが便利なのだろう?
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■トレンドも取引のタイミングも教えてくれるRCI
「オシレーター系のテクニカルなんですけど、使い方次第でトレンドもわかるのが特徴です。RCIはオシレーター系とトレンド系の両方の長所を持っているので使いやすいと思います」
まず抑えておきたいのがRCIの基本的な見方。RCIは為替レートの変化にあわせて-100から+100の間を動く。為替レートが上昇すればRCIも+100に向かってく上がっていくし、為替レートが下がったらRCIは-100に近づいていく。
「上昇トレンドが出ていればRCIはずっと80~100くらいの天井付近に張りつくし、下落トレンドなら大底付近に張りつくんです。でも、それだけを頼りに見ていると使いづらいので、私は3本のRCIを同時に見ています」

■3本のRCIを同時に表示させると風景がガラッと変わる!
「3本使い」がミカさんの大きな特徴。3本もあるとややこしいと思うかもしれないけど、1本だけで見るよりもずっと使いやすくなる。先ほどのチャートに表示させていたのは中期のRCIだけだが、長期と短期のRCIも加えると、こんな感じになる。

3本それぞれに特徴があるのがわかるだろうか。長期線(緑線)はトレンドが始まってずいぶん経ってから天井付近に達するし、短期線(紫線)は上昇トレンドの初期段階で天井に達する。その後も為替レートの動きにあわせて頻繁に向き・位置を変えている。
「強い上昇トレンドが出ている時には短期・中期・長期の3本とも天井に張りつくし、下降トレンドのときには3本とも大底に張りつきます。こうした『三重天井』や『三重底』の時がわかりやすいんです」
■取引のタイミングは短期RCIが教えてくれる
三重天井や三重底といっても、短期線はヒョコヒョコと上下に動いているかも。それでOK。むしろ、そこにチャンスがあるのだ。
「RCIが三重天井になっている時に短期線が一時的に下に落ちてきて、上向きに変わろうとしたら買いのチャンスなんです」
RCIが三重天井になっていたら上昇トレンドを示す。でも上昇トレンドだからといって為替レートは上がりっぱなしじゃない。上がったり下がったりを繰り返しながら全体的に上がっていく。そんな上がり下がりに反応するのがRCIの短期線なのだ。短期線が落ちてきたところを買うのは、「押し目買い」ということになる。

3本とも底付近にある下落トレンドの「三重底」のときは反対に考える。短期線がヒョコヒョコと上に抜けて再び落ち始めたら絶好の売り場となるのだ。これは押し目買いの反対で「戻り売り」という。
「初心者の方なら4時間足で見るのがオススメです。三重天井や三重底はそう多くはないですけど、日足や4時間足でいろんな通貨ペアを見ると、チャンスがあるかもしれません」
■取引を始めたら損切りも一緒に入れておく!
利益確定は短期線が買いなら短期線が天井に達したとき、売りなら短期線が大底にきたときなどを目安にするとわかりやすいかも。しかし、短期線が再び反対方向に向いてしまった時は必ず損切りを。
「損切りは絶対に入れるようにしています。FX会社の注文機能でエントリーすると同時に損切り注文が自動的に入るものもありますし、イフダン注文を使ってもいいと思います。私はとりあえず50pips離れたところに損切りを入れて、あとから動かしたりします。有利な方向に動いたら、エントリーしたのと同じ位置に損切りを動かして」
エントリーしたのと同じレートに損切りラインを動かせば、損切りになっても損失はゼロ。精神的に落ち着くし、FXで大切な「負けないこと」への近道にもなる。
■チャートを印刷してメモ書き、見返す習慣を
RCIの3本使いはぱっと見でわかりやすいやり方。細かく数字を見るよりも「RCIの形」をパターンで覚えちゃったほうがいいかも。三重天井・三重底の応用編として、こんなパターンもある。


「取引したときのチャートを印刷して残すようにしています。勝ったときも負けたときも。あとは、自分は取引できなかったけど、あとから見たらいい形だったなというチャートも」
FX会社の取引ツールには、印刷機能がついているものも多いし、印刷機能がなくてもパソコンの「プリントスクリーン」ボタンを使えば印刷できる。こうやって記録を残しておくと、いい形のパターンを頭に刻み込める。
「印刷するだけじゃなくて、メモも残しています。『上がると思って入ったけど、下がってしまった』とか、『このパターンは絶対ダメ!』とか、ひと言だけですけど」

こうやって記録を残すと自分だけの必勝パターン集ができあがる。でも、記録を残すだけじゃ、もちろんダメ。
「ノートにまとめておき、週末には必ず見返すようにしています」
ミカさんのようにマジメに取り組めば、FXはきっとあなたの見方になってくれるはず!
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