昨日の欧州序盤では、ドル円は102円ちょうどあたりでいつものポジション。ユーロドルは1.3550アッパーであった。ユーロドルは下攻めを何回もやっているが、雇用統計の直後につけた安値である1.3502はブレークできないでいて、その後は必ず50ポイント以上も跳ね返されている。
それは同じく欧州通貨という意味でのポンド高が、間接的なユーロの支えにもなっているのだろう。ポンドドルは1.70ちょうど台を目指しており、確かに先日タッチはしたが、そのあたりをレジスタンスとしながらも高値張り付きをしている。
昨日の欧州時間ではユーロドルの安値攻めで始まらなかった。さすがに同じパターンを繰り返しているので、ユーロドルの1.3520ビローでは一度は買ってみるという行動を取らざるをえない。私も先週から何度もやっている作戦だ。最初はテクニカル的にサポートの手前ということで押し目買いに励んでいる積りであったものが、今となっては買い場となっている感がある。
ドイツの景況感が悪かったにも関わらず、ユーロの下げはその瞬間だけで、すぐにユーロにはショートカバーが入った。深押ししないユーロドルにはあまり興味がない。ちょっと流れが変わってきたのは、アメリカの経済指標からである。
ここ最近、注目度の薄いCPIだった。同時に出た住宅着工件数の方が注目度は高かったのに、である。CPIのデータが高めに出たのだ。翌日にFOMCの結果発表を控えていたからでもあろうが、マーケットは過敏に反応した。インフレ指標が高いのだから、利上げ時期は早まるのではないかとの観測が強まったのだ。
確かに米ドルの短期金利の先物価格にも顕著に反映されていた。値幅は大きくはないが、ドルが全面高に。ドル円もユーロドルも30ポイントほどのドル高に動いていった。この日はユーロドルの下攻めはもうないのかと思ってガッカリしていたのに、このドル高の動きにしたがって、ユーロドルは1.3550を下回ってきて、安値攻め。
私も1.3520にとりあえずビッドを並べて様子を見たが、1.3530あたりまでだった。ユーロロングにはできなかったが、よくもこんなレベルまでご丁寧に下がってきたなあ、と感心した。
さて今晩はFOMC待ちになるだろう。要するに動かなくなるということだ。私も早めに寝て、夜中の3時前に起きて、サッカーの試合を見ながらFOMCで参戦しようと思う。かといってFOMCにさしたる期待はしていない。
ただFOMCのアクションが予想通りだったということで、米国株などが安心感から上伸するようなことがあったら、その際にはドル円かユーロ円でも買っていってみようと思っている。
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