昨日はアジア時間でもドル円が堅調で、そのまま欧州時間に突入した。ドル円は106.60を越えてきて、ユーロ円も堅調だった。ユーロ円は138円ちょうどがなかなか越えられないレジスタンスのようになっていたのだが、それもブレーク。欧州勢はこのところ毎日、欧州序盤で円売りを仕掛けてくるので、私もドル円でロングにしていった。トレンドフォローと言えば聞こえはよいが、ともかくも前日よりも高いところを買っていくのである。
リスク許容度はかなり低い。値段がバックしてくれば即座に損切りの態勢である。106.64で買っていった。後はどのくらい欧州勢が買い上げてくれるか。ユーロドルは1.2940あたりでウロウロしている。ユーロドルが下がってくれれば、同じくドル買いという支援材料にもなるのだが。また欧州株はダイナミックに動いていない。
5ポイントでも反対に動こうものならば、ポジションクローズである。ちょっと緊張した瞬間である。ドル円は106.80あたりまで上昇して、急速に利食い売りにさらされた。自分と同じ短期スペックが多いのだろう。反転も急激だったので、わかりやすかった。私も106.72でカットする。10ポイントも取れなかったが、総じてトレンドに合っているほうを攻めるというときは、いつもこのようなものだ。ちょっとずつ上げを取っていくしかない。
ニューヨーク時間では材料が少なかった。その分だけ値段の動きをキャッチアップすることの重要度が増す。誰が買っているのでもよい。ドルが上がってきたら、その上がりっぱなを買っていくのだ。欧州時間でのドル円の高値は106.79までだった。106.80テイクンが、ひとつの入りどころを与えるという解釈も可能だ。
ニューヨーク序盤では米国株が下がって始まった。今週になってから強まっている金利上昇が続いているからだ。来週のFOMCでの声明文で、「ゼロ金利の継続」の文言がそろそろ削除されるのはないかという憶測が飛んでいる。いずれ利上げに向かわないといけないのだから、そんな議論が出てくるのは当然だ。それでも久しぶりの利上げへの政策転換だから、マーケットが必要以上に敏感になっているのがわかる。
株価が安く推移しているので、ドル円やユーロ円の上昇圧力も一服している。それでもあまり下がっていないで、ドル円は106.60あたりまで下がるのが限度。すぐに買い戻されそうになる。私もこの辺は何度も拾ってみた。5ポイントを何回も取っているうちに、106.80が触りだした。106.80アッパーでも買ってみたのだが、結果的にはここから上は伸びなかった。しかし高値圏での張り付きには変わりがない。
今晩も材料が少ないので、マーケットに臨む方針は変わらない。金利など外部環境に大きな変化が見られない限り、ドルブルのスタンスで構える。そしてユーロドルの下げも大きくなるような局面があったら、ドル円も高くても買っていく。プライス重視の構えである。
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