昨日は日本が休みだった。週明けのマーケットはリスク回避に傾いて始まった。イスラム国でまたイギリス人が殺害されたとか、スコットランドの独立の可能性も懸念してのことである。グローベックスでは米国株が下げ幅を徐々に拡大してきた。それにツラれて欧州序盤では、クロス円はいよいよ重たくなってきた。アジア時間にはユーロ円は139円台だったものが、さすがに高値圏は維持できず。
先週の金曜日のドル円の高値は107.39までであった。これは昼間の早々につけたレベルである。そして夕方に何度も上値をトライした。簡単に107.30レベルまでは戻すのだが、今度はなかなか高値を更新することができないでいた。連日の高値更新だったので、これまでは上値追いを始めると売る手が引っ込んだものだが、なかなか越えられないとなると、売り手も出てくる。
私も金曜日の夜にメディアに出演して、昼間の高値をバックに売るしかないだろうと主張してもいた。売ったからといって、そこから反転すると考えているわけではない。とりあえずはフレッシュゾーンということで、ストップロスは107.40でいいわけであり、ギリギリまで引き伸ばすことによって、損失の値幅はとても小さいものとなる。勝率は低いだろうが、小さなリスクで相対的に大きなリターンを狙える絶好の場でもある。
欧州株もリスク調整を急いでいるようだったが、なんとドル円が107.35あたりまで戻ってきた。このまま突き抜けるのかなと心のどこかで思いながらも、テクニカルポイントの手前だから売ってみる。公共の電波でも言っていることだ。107.34で売り込んだ。
さすがに高いだけあって、買い圧力は強い。ユーロドルなどを見ると、下がってきている。完全なドル買い相場になっている。しばらくは打つ手なしということで、ストップ注文がつかないことを願うだけだ。後はアメリカの経済指標などでブレてくれればいい。ストップアウトのレベルである107.40は何とか付かないが、それでもあまり下がりもしないで、107.30あたりで指標を迎えた
エンパイア指数が出た。予想よりも良かったのに、ドル円の反応はむしろドル売り。上がらないのだ。107.40アッパーで売りたいと思っていた人も、107.30近くだったらいいかというような感じで、続々とオファーが下りてきたようだ。それでも107円ちょうどを割れることもない。じれったいので私は途中の107.21で買い戻したが、その後はニューヨーククローズまでほとんど動かなかったようである。
さて昨日は今年の高値を更新しなかったドル円である。ちょっと高値警戒感が出てきている。さっそくランチタイムに106円台に突入したりもした。まだ日本株が高値圏を維持しているので、ドル円も値崩れに至っていないというところだろう。
夕方のドイツの景況感指数が出たら、マーケットは動かなくなるかもしれない。明日の夜中にFOMCの結果が出るまでは、どちらにも動きづらいからだ。またドル円が上がってきたら、107.40をバックに売ってみるという注文を出しておくことにする
日本時間 15時10分
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