為替相場ではドル円が同じパターンを繰り返している。アジア時間の終盤からドル円は下げ始めて、それが欧州序盤まで続く。ニューヨーク時間でさらに突っ込んで117円台の前半まで差し込む。そして不思議なことに翌日の東京オープンからは日本人による買いがつもりに積もって、118円台を回復する。戻すには戻すものの、118円台は上値追いできていない。
昨日も欧州序盤にむけて、ドル円は118円ちょうどを下回ってきた。パターンにしたがって私も117.98でショート参戦。118円台にいるときは、このまま上がってしまうのではないかとも思え、また117円台の中盤ですらも困難なのかなと見えるのだが、それでもご丁寧に下攻めをする。
一回目のショートトライは損切りさせられたが、2回目は117円台のミドルまでキープできた。2回目もやってみようと考えたのは、ギリシャの株や債券が急落しているということだったからだ。新政権が反緊縮策に乗り出したらしい。最低賃金や公共施設の売却中止など、具体的な要求が出てきたらしい。これは事前から想定されたことなのだが、実際に資本市場が下向きになってくると、不安だけが先行する。夜にFOMCを控えているが、マーケットは全体的にリスク回避に傾いた。
とりあえず夜中のFOMCに間に合うようにと早めに寝ることにした。そのためポジションも半分にカット。残りをOCO注文ではさんで置いておく。もうポジション量は小さくなっているので、損切りと利食いまでの距離は遠めに置いておく。118.25と117.25だ。これはここ最近の上限と下限の引っかかりどころがこの辺だろうと見込んでのことだ。
夜中の4時前に起きることはできたが、為替相場はあまり動いていない。ドル円は117.70あたりで、ユーロドルは1.1350あたり。FOMCの結果は予想通りで、ドラスティックな変更は文言にも見られなかった。「海外情勢も注視」というのが加わっていたが、ロシアやイスラム国の問題もあるので当然といえば当然だろう。
最初にドル円は117.90あたりまで上がって反応したので、ショートを持っている私としてはイヤな動きだなという感想が先にきた。ストップ注文がつかずに下がってきたら、すかさず買い戻そうという意気込みが強くなった。そして117.50近辺まで下がってきたので、即座に買い戻すことにした。
FOMCの結果を受けて米国株が大きく下げて反応したので、市場はリスクオフとなった。そしてニューヨーククローズに至るまでにドル円もユーロドルも下落。つまりユーロ円などクロス円がきつく下げるという典型的なリスク回避の状態となった。
しかし今日の東京オープンにかけては日本人による買いによってドル円が上昇。昼間には118円台まで回復している。昨夜の下げは117.26までだったが、よくもまたここまで下げるなあという感心があったが、また118円台まで戻すと、これも感心するものがある。
今夜もパターンにしたがって攻めてみようと思う。欧州序盤にかけてドル円が垂れてきたならば、そこでショートメーク。そしてニューヨーク勢の参入の頃合いまで待ってみる。また117円台の前半まで押し込むのが、当面のシナリオだ。
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