■本邦年金の米ドル買い・日本株買いが活発化!
他通貨に比べて、対円での米ドル買いが活発化している要因のひとつに、本邦年金からの米ドル買いが活発化していることが挙げられます(前回コラム参照)。
【参考記事】
●金融緩和競争を米国が静観する理由は? ドル/円は底固めから122円へ向け上昇か(2月5日、西原宏一)
ECB(欧州中央銀行)の期限を定めない、オープンエンドのQE(量的緩和策)前後に、ユーロ/円が約20円も急落したことで、一時、米ドル/円の上値が抑えられていました。
しかし、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)からの円買いが沈静化すると、米ドル/円は上昇トレンドに回帰。
本稿執筆時点では、2014年12月23日(火)の120.83円、そして、同8日(月)の121.85円を目前にして、上げ渋っていますが、米ドル/円が反落する局面では、確実に年金が米ドルを拾っている展開。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)
市場関係者の間では、彼らは年度内で予定額を買い終わらせる必要があり、連日、円売りと日本株買いを持ち込んでいるとウワサされています。
マーケットの話題の中心であるユーロ/米ドルが保ち合いに入っている間隙をぬって、じわじわと120円台を回復した米ドル/円。
前述の本邦年金のフローもあり、底堅く推移している米ドル/円のターゲットはまず122円。そして次が124円になります。
(出所:米国FXCM)
上昇トレンドに戻った米ドル/円の行方に注目です。
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