■ECBのQE開始でドイツ金利は急低下
みなさん、こんにちは。
3月9日(月)にECBのQE(量的緩和策)による国債買い取りが開始され、11日(水)で3日目でした。ただ、始まったばかりなのに、ドイツ金利は急低下。
【参考記事】
●欧州株上昇はなぜユーロ売り材料なのか? 超低金利の円ですら、高金利に見える!?(3月10日、西原宏一&松崎美子)
ECBのQEによる国債買い取りが開始される前のドイツの10年債利回りは0.39%程度。それがわずか3日間で0.200%まで急低下。
(出所:CQG)
このドイツ金利の急低下は、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が、「ECB(欧州中央銀行)は新たな国債買い入れで損失が発生することを回避するため、利回りがプラス圏にある長期債を中心に実施する」とコメントしたことも大きく影響している模様。
これを受けて、イタリア、スペインの金利も低下。
呼応して、ユーロ/米ドルの下落が加速。1.10ドルの節目を割り込んだユーロ/米ドルは、あっという間に節目の1.05ドルまで急落しました。本日(3月12日)の東京市場では、一時、1.0495ドルまで下落しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
■ユーロ/米ドルは0.95ドル水準まで急落する可能性も
ユーロ/米ドルの1.05ドルというレベルは、多くの参加者の当面のターゲット。
そのため、このレベルでは下げ渋るのでしょうが、ECBのQE開始とともに始まった「欧州株上昇・金利低下」の流れは変わらず。
次のユーロ/米ドルのターゲットはパリティ(1ユーロ=1米ドル)。下落が加速すれば0.9500ドルレベルまで急落する可能性も出てきました。
(出所:米国FXCM)
ECBのQE開始の影響はすさまじく…
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