昨日の欧州序盤ではドル円は118.70あたりで、ユーロドルは1.07台の後半。でも最近の動いているレンジの中におさまっているので、面白味のあるレベルではない。今日も同じようなところをやるんだろうなーと思いながら、動き出したほうについていこうと考えた。特にユーロドルは値幅が大きくなっている。動き出したところからついていっても間に合うだろうという考えである。
すると為替相場ではややドル高傾向が鮮明になってきた。ドル円はスピードこそ遅いが、119円台にストレートに乗せてきた。円売りになるには根拠らしきものがあって、週末に中国が預金準備率を引き下げて追加緩和を行ったということだ。これでアジア株はあまり反応しなかったが、欧州市場ではリスクの反転、切り返しの景気になったことは事実だ。
下げがきつかったドイツ株なども目先の底打ちをしたようで、マーケットに安心感が広がっている。そしてリスク許容度が回復してきた。これからリスクテークの流れが強まってもおかしくはないという状況がまさに現出していた。
私もその流れに飛び乗ろうと思って、ドル円でロングにした。ドル円はこのところ値幅が小さくなってきているので面白くはないのだが、このステージで円ショートで攻めてみるのは醍醐味がある。結果的に10ポイントしか取れなくてもいいやという感じで、119.07で買ってみた。あまり深追いはしたくないので、また119円割れをしたらポジションカットする。短期間のポジショニングである。
ニューヨーク勢の参入時にドル円がゆるんで、そこで私はいったんのロスカットをさせられた。しかしその後もドル円は押しが浅くて、ドル円は119.40水準まで上昇。私は短期的に損切りしたが、もっと息の長い上昇となってしまった。その間、ユーロドルも1.07台の前半まで下がりはしたが、1.06台に突入することはなかった。
ニューヨーク時間ではドルの全面高とはなったものの、新鮮なレベルに行ってしまうでもなかった。ドル円の高値は119.43近辺、ユーロドルも1.0713近辺までで1.06台を見ることはなく、週明けの相場の割には値幅も一日を通じて小さい日だった。
さて今晩は経済イベントが少ない。ギリシャ問題くらいだが、すぐにはどうにもなりそうにもないし、為替相場も昨日と同じレンジの中で踏みとどまりそうだ。前日の高値と安値を目安にレンジ取引に取り組むことにしようかと思う。ストップアウトのレベルも明確なので、やりやすくもある。方向感も出なさそうだし、無理に思い入れをもって臨む必要もないだろう。
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