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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

118円台への深押し歓迎?エリオット波動で
読み解く米ドル/円、122円台へのシナリオ

2015年04月24日(金)17:32公開 (2015年04月24日(金)17:32更新)
陳満咲杜

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■ドルインデックスの反落はスピード調整という見方が優勢

 マーケットは保ち合いが続いている。ドルインデックスは、今週(4月20日~)に入ってからの戻しは限定的で、足元は再度50日線(≒97.23)を打診、サポートの有無が注目される。

 ただし、3月高値を起点とした反落は、スピード調整と見なされ、これが拡大していくかどうかは問題だが、米ドル高トレンドの終焉ととらえる見方は現時点では少数派のようだ。

 米利上げ周期入りといったファンダメンタルズの材料と相俟って、テクニカルの視点でも、米ドル高の終焉を判断するにはなお性急だという示唆がある。

 もっともシンプルな見方として、下に掲載したドルインデックスの月足が示しているように、2005年11月高値から構築してきた大型トライアングル型保ち合いが2014年9月に上放れし、その上放れターゲットがまだ達成されていないということがある。

ドルインデックス 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 ちなみに、2001年高値を起点とした全下落幅に対する78.2%反騰位置は101.80前後。これは前述のターゲットより下に位置しているから、当面の上値余地として意識される。

■調整局面後に再度高値更新? それともダブルトップ形成?

 となると、筆者が4月19日(日)のレポートにて提示したドルインデックスの高値圏での保ち合いが、もっとも想定されやすいだろう。3月高値からトライアングル型整理局面を経て、再び高値を更新していく、というシナリオである。

ドルインデックス 日足(4月19日作成、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 もう1つのシナリオは、下のチャートが示すように、ドルインデックスがダブルトップを形成し、より深い調整波を形成していく可能性がある。

ドルインデックス 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 ただし、この見方は3月安値96.17の割り込みを前提条件とするだけに、目先、あくまでサプライズシナリオとして留意する程度に留まるだろう。

■米ドル/円の下放れは「ダマシ」だった!?

 米ドル/円に関しては、先週(4月17日)、118.70円(4月3日安値は118.72円)割れの有無が重要ポイントと指摘したが、4月17日(金)、20日(月)共にザラ場において118.70円を下回ったものの、終値はこの節目以下とはならなかった。これは、この下放れが一種の「ダマシ」である可能性を示唆している。

 この視点からは、米ドル/円の調整が118円台に留まり、深押しを回避できる可能性が浮上。しばらく高値圏での保ち合いが続くだろう。

【参考記事】
浜田氏の購買力平価論は本当に正しいか?ドル/円の流れ、見極めポイントは118.70円(2015年4月17日、陳満咲杜)

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 この場合、短期スパンにおいては昨日(4月23日)作成した下のチャートの指示どおり、3月高値から米ドル/円は「下落トライアングル」に近い保ち合いパターンを形成していく可能性が高いだろう。

米ドル/円 1時間足(4月23日作成、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 このシナリオは、ドルインデックスのシナリオと相俟って、目先、もっとも有力視される。

■米ドル/円をエリオット波動でみると今は何波なのか?

 より長いスパンで米ドル/円を見てみると、2014年7、8月安値を起点とした大型上昇波は、3段階にわけられる。 

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 2014年10月1日(水)高値110.08円までを第1段階と見なせば、2014年10月15日(水)安値105.19円までは明らかなスピード調整局面。そして、その安値から2014年12月8日(月)高値121.69円まではもっとも強い上昇波を展開した。

2014年10月安値から12月高値までの上昇は、上昇波における推進波と位置づけられ、さらに値幅とスピードが上昇波の中で一番だったから、エリオット波動論ではもっとも強い第3子波とみることができる。

 そして、もっとも強い第3子波の後に続く調整波は長くなる傾向にあるから、2015年2月上旬まで続いたトライアングル型調整は、前述のカウントとつじつまが合う。

■118円台への深押しがあれば、122円台トライに向かう

 したがって、2月上旬からすでに推進子波5に入っているとカウントできるが、値幅にしても、スピードにしても同じ推移波である1や3とは比べものにならないほど小さな程度に留まっており、これは最終子波の特徴を表している。

 また、この最終子波自体、上昇ウェッジ型などの「変体」パターンになりやすいことに照らして考えてみると、3月高値からの保ち合いは、なお上昇波の一環と見なすことができ、これから118円台への深押しがあれば、その後、122円の大台をトライすることになるだろう。

 以上のカウントのイメージは以下のとおりだ。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 ファンダメンタルズ的には、4月追加緩和の思惑が後退しているものの、思惑が残されている以上、米ドル/円の支えになる見通しは変わらず。

 ただし、追加緩和の有無はかなり流動的になっているので、あまり追加緩和ばかりに頼ってはいけないと思う。このあたりの事情、また次回詳説へ。市況はいかに。

(14:00執筆)

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