昨日の欧州序盤ではユーロドルが1.07台からスリップしてきて、1.06台に突入。私もそもそもユーロドルを売りたくて仕方がなかったので、1.06台に入ったのを契機にユーロドルを売っていった。しかし最初の下げの勢いとはうって変って、すぐにユーロは反発に転じた。ギリシャの資金繰りに関連した前向きの材料が出てきたのが原因なのだろう。
ギリシャ政府がEMSに国債を買ってくれと要請したとか、ユーログループ筋からはギリシャと合意は達成可能だという見通しが出てきたことなど。どうせ何がしらの合意がなされるはずだと思っていても、実際にそういうニュースや文言が並ぶとユーロのショート勢はあぶりだされてしまうのだろう。私も1.07台にまで戻してきたところで損切りさせられた。
損切りはしても、だからといってロングで攻めようとは思わなかった。そうしていると徐々にユーロは値を切り上げてきて、1.0750をも超えてきた。そしてニューヨーク勢の参入。短期筋はユーロの買いで追随してくるだろう。ここはフレッシュなプレーヤーの参戦ということもあるので、ようやく私もユーロをロングにしてみようという気になった。
夕方につけたユーロドルの安値からすでに100ポイント以上もメクレ上がった後なのだが、それでもユーロドルの一日あたりの平均値幅が150ポイント以上もある。したがって、ここからでもまだ十分に勝負になるだろうという目算もある。
しかし1.0758で買ってはみたものの、あまり上がらなかった。1.0780あたりまで上がった後は50ポイントほどの後退。またまた私は損切りさせられることとなった。なんとなく乗れていない為替相場。こんな日は早めに撤退して、寝入るに限る。
夜中にユーロドルは1.08台に乗せてきた。ドル安の流れが強まって、ドル円も119.50を下回ってくる局面もあった。こうなってくると今度はドル売りで攻めたくなるのは人情だ。しかし昨日は為替取引でうまくいかなかった。ちょっと調子の戻りを確認する必要があるようだ。とにかく夜まで待ってみて、それからドル安を確信できてからタイトストップで攻めることにしたい。
今晩はユーロ圏の外相会合がある。そこではギリシャ問題が討議されるのは当然で、昨日のようなことの再燃があるかもしれない。ギリシャに対するポジティブな材料はユーロ上昇で反応しきれるかに注目。そしてまだ遠くはあるが、ユーロドルのこのところの上限である1.10台での挙動に要注意だ。
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