昨日はアジア時間でドル円が122円台に乗せをしてきた。これは今年の3月につけた高値である122.02を超えてくるものである。しかも2007年以来の戻し高値の水準でもある。つまりここ7-8年の間に作ったショートは全滅しているということだ。
もちろんスワップポイントなどキャリイングコストなどはまったく無視してのことだが、それでも何年かぶりの高値というのは、それだけ破壊力も大きい。完全に買い戻しが急がれる展開となって、ストップロスが誘発。まったく押し目のないままに122円台のミドルをも突破してきて欧州序盤を迎えることとなった。
私は夕方まで用事があったので、相場に手が出なかった。見始めたのは122.50を超えてきて以降だ。果たしてここからでも買いあがっていくべきかどうか。ユーロドルも確かに安値攻めをしていて1.08台に入っている。ドル高という環境に変わりはなさそうだ。
とりあえずアメリカの経済指標の時間まで待ってみることにしたが、ドル円の押し目は122.50あたりまで。もう121円台なんてなさそうな雰囲気だ。それまでのドル円の高値が122.85くらいまでだったから、そこを上抜けしたら買ってみよう。
アメリカの経済指標は総じて良いものが並んだ。ドル円はついに123円台にまで到達。私も122.90で買うのがやっと。しかもその時点ではとても悪いコストだと感じている。すぐにでも損切りで投げ売りしたい気持ちでいっぱいだ。しかし123円台の値保ちはけっこう良かった。だが米国株のほうがやや軟調になってきた。
経済データが良かったので、利上げ時期が早まるかもしれないことを懸念したのだろう。それでもかなり米国株の下げ幅もきつくなってくると、リスクオフに弱いドル円のロングポジションをキャリーしづらくなってきた。私は123.12で売ってしまったが、確かにその後のドル円の上値は限られた。
昨日はドル円の下げ幅の割には、ユーロドルは動かなかった。それだけドル円での買い戻しの需要が強かったということなのだろう。今日もドル円は123円台で始まった。しかしやや利食い売りがかさむ局面もあって、122円台に沈むこともあった。それでもドル円の下値は限られる。
アジア時間では東京勢が中心になっての買いが強力に出ていたようだ。ユーロドルの下げの勢いが鈍っているので、ちょっとドル円の上値追いに弾みがつかない。昨日の高値付近まで上昇したが、そこまでだった。
東京時間の終盤にかけては122円台まで後退してきたりもしている。昨日のドル円の高値である123.31を超えてくれば買ってもいけろうだが。またギリシャはこのままだとIMFへの支払いが出来ないと言ってるようだ。その協議は本日に延期となっている。このゆくえにも要注意である。
日本時間 15時10分
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