■米ドル/円が2007年6月高値124.16円を突破!
2015年5月28日(木)12時頃、米ドル/円は124.30円近辺まで上昇し、2002年10月以来、約12年半ぶりの高値をつけた。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 5分足)
5月に入ってからの米ドル/円は方向感に乏しいもみ合いが続いていたが、5月下旬以降は徐々に買われる展開に。そして、5月26日(火)に122円の大台を突破したことをきっかけに一気に上昇幅を広げていた。
(出所:米国FXCM)
そして、米ドル/円は5月27日(水)のNY時間に一時、124円の大台に乗せ、本日、5月28日(木)にさらに上昇。2007年6月22日(金)につけた高値124.16円をついに突破した。
(出所:米国FXCM)
一時、124.30円付近まで上昇した米ドル/円はその後、反落。本記事公開時点では、123.90円付近で推移している。つまり、2007年6月の高値付近でもみ合っていることになる。
■歴史的な高値更新。長い長い円高トレンドは転換したか?
超長期の月足チャートで見ると、米ドル/円は1982年以降、高値を常に切り下げてきたことがわかる。
それが今回の上昇相場では、前回の主要な高値である2007年6月の124.16円をついに更新したことになる。
(出所:米国FXCM)
これは長い長い円高トレンドが転換されたことを意味しているのかもしれない。
ザイFX!が2011~2012年に三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮田直彦さんに取材した以下の記事シリーズでは、米ドル/円相場の長期トレンドについて解説がなされている。
【参考記事】
●宮田直彦氏に聞く(1) 為替相場は歴史的な大転換点を迎えている!
●宮田直彦氏に聞く(2012年-1) 米ドル/円は新たな長期米ドル高・円安時代に入った!
3~4年前の記事ではあるが、超長期の相場の話なので、改めてご参考に。
この米ドル高・円安相場はどこまで続くのか? もうそろそろ終わりなのか? 大きな節目となる2007年高値を超えてきた米ドル/円相場の今後に注目だ。
(ザイFX!編集部・庄司正高&井口稔)
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