昨日はアジア時間でもドル円は123円台に乗せ、東京勢の買いなども観測されてドル円の高値の切り上げがどこまでかを期待させる展開だった。しかし欧州序盤ではドル円はやや押された。そして122円台に突入。ちょっとドルを買いすぎた分の調整モードが出てきたという感じだった。やはり123円台の前半は重いのか。
しかし欧州時間ではギリシャ問題が解決しそうにないとの悲観的な見方も報道されて、ユーロ売りがかさんだ。そしてユーロドルが前日の安値をも下回ってくると、ユーロドルの下げがドルの買い戻しを誘発させた格好となった。ドル円も123.30台を軽々と超えてきた。
私も123.41で飛び乗って買ってみた。即座に123.30で売りのストップ注文だけ出しておく。すぐにドル円は一段高し、123.60アラウンドへ。私もトレイル的にストップ注文を123.50まで上げて対処。
しばらくは123.60から123.70で揉んでいたのだが、米国株が始まる頃になると急激に利食い売りが優勢となった。私のストップ注文もダンになった。やはり短期的なドルロングがたまりにたまっていたのだろう。ちょっと下がると下げるスピードはとても速いものがある。
私はやられたことだし、寝てしまったが、この後にドル円はひと吹きし、124円台に触っている。コストの悪いロングポジションが切らされて、上値が相当に軽くなったからだろう。
しかしニューヨーク時間の後半はドル売りが優勢。ドル円は123.70当たりまで押し戻され、ユーロドルも1.09台まで戻ってきている。それでも今日の東京ランチタイムにはドル円は再び高値トライ。124.30あたりまで噴きあがった。明らかにストップロスが出たに違いない。材料はないもなし。
そしてユーロドルもあまりドル高方向に進まなかったし、グローベックスでの米国株も上がらない。円安に敏感とされる日経先物もあまり上がらなかった。外部環境がツラレないので、ドル円の上昇にも無理があったのが明白になった。すぐにスピード調整で124円台を割りそうなところまで下がった。そして123円台ミドルにまで下落している。
今晩も注目材料は欧州ではギリシャ問題になるだろうが、ドイツで財務相会合をやっているため要人発言も気になるところ。ここ半年で大きくドル高は進んだが、黒田総裁も発言しているように為替相場の水準は議題には上らないようだ。それだけ株価も高値圏で安定しているし、マーケットに不安を与えることはあえてしないだろう思われる。
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