先週の金曜日の欧州序盤では、ドル円は123円台の後半だった。これは木曜日に124.45まで高値を付けた後での押し目である。ドル円は値動きが軽くなっている。123.60から124.10で激しく上下動を繰り返しているのだ。
これは122円台に乗せてきた後のストップロスの誘発で、中期的なポジション保有者の見直しも入ってきたこともあり、相場が不安定になっているためだろう。ドル円が一段高するにはさらなる材料が必要となるが、当面は124円ちょうどをはさんでチョッピーな動きが続いても不思議はない。
私としてもこれだけ値段が不安定だとドル円の参戦はパスしたくなるが、攻め方としては多少はトレンドフォローも加味したやり方で、機械的にも対処できる方策で臨みたい。つまり124円ちょうどアッパーならばロングにする。124円ちょうど以下ならばショートポジションをホールド。そして利食いポイントは想定レンジの近くということになる。だからポジションメークも損切りも124.00ということになる。
最初にポジションができたのはニューヨークオープンの頃合いであった。124円台に乗せてきたので、それと同時にドル円をストップ的に買い出動。124.01でロングになったが、これはすぐに124円割れを喫したので即座に損切り。しかし同時にショートメークのストップ注文も発動したので、123.99でショートポジションとなった。
124円ちょうどというポイントは設定が悪かったのかもしれない。その後も124円ちょうどを割り込んだり、超えてきたりと、損切りを繰り返された。自分の考えた通りに124.00がネックラインにはなりえなかったということである。損切り幅は小さかったので全部で10ポイントほどしかやられてはいないが、ずっと画面に張り付いていたので労力では多大に消費する結果となった。
さて週明けの為替相場はドル高でスタートした。これはドルの全面高の形で終了した先週末の動きに追随したもの。ドル円は124円台の前半で始まり、しかも早々に金曜日の高値である124.18を超えてきた。次の目標は今年の高値である124.45であることは言うまでもない。そしてユーロドルもやや押し込まれてスタート。しばらくはドル円の上値追いの状況を見極めたいところだ。
中途半端に124円台を買っていくのもつらいだろうし、押し目を待っていても買えないかもしれない。どこかでドル買いをしなければならないのだが、容易に手を出せるのは新高値を見た瞬間だろうか。
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