昨日の欧州序盤では、ややドル買いが優勢となって始まった。ドル円は124円台に乗せこんできており、ユーロドルは1.09台の前半に向かって下げてきていた。やはり先週から続いているドル買いの流れは変わりそうもないように見える。ユーロドルで突っ込んで売っていきたいのだが、ユーロドルの一日あたりの変動幅がやや低下してきているのが気になる。
一日で平均して150ポイント以上も動いていたのに、ここ最近は100ポイント強にまで縮まってきている。このように勢いが足りないと、突っ込んでいっても止まってしまい、跳ね返されてしまうことになる。つまり気軽にユーロドルでポジションを持ちにくくなってきている。
一方でドル円はフレッシュ・ハイを狙っているので、年初来の新高値を超えてくれば、そこは買っていってもよさそうである。なにしろ2003年以降の円安レベルだから、その間のショート勢のメクリが出てくることが予想できるからだ。テクニカル分析での高値の重要性は、それが長く効いていればいるほど有効とされる。だから10数年分の膿み出しもかなり出てくることになるかもしれない。
そこでドル円は先週につけた高値である124.45がひとつの目標になってしまっている。そこの手前では売りものが並んでしかるべきであり、それをブレークしたら外向きの力、つまり買い戻しが急がれることになる。しかし昨日の欧州時間ではドル円の動きは鈍かった。依然として124円ちょうどをはさんでの小動きに徹している。
ニューヨーク勢が参入してきても、なかなか動意の薄い状況が続いたが、ISMの景況指数が出てからはドル円もようやく124.20を超えてきた。124.45に達するのかどうかを見守っているのだが、なかなか超えない。さすがにレジスタンスとしてワークしている。多くのプレーヤーが超えたら買ってみるぞ、と画面の前に張り付きになって待っているのがよく分かる。
そしてドル円が上値トライするものの、やはり超えられなかった。今日はダメかなと思ったとたんに、ドル円は124.45を超えてきた。私はもう寝ようかなと思っていたのだが、そんなことは考えていられない。124.51で買い参入した。しかし10ポイントも取れなかった。なんだか124.60アッパーに行きたがっていないように思えたからだ。
私は夜の相場に付き合わなかったが、ドル円は124.91まで上昇。私が見た高値よりも20ポイントほども、先に進んでいる。そしてドル円やユーロ円はニューヨーク時間で高値引けして、今日のアジア時間に入ってきた。そして午前中に瞬間的に125円台もつけた。しかし急激な利食い売りも出てきている。
オプションのストライクもいっぱい設定されていそうな125円ちょうどである。一撃では上抜けしなさそうなのは、容易に想像がつく。今晩も材料が少ないが、ドル円やユーロ円での買い意欲がどこまで続くのかを見ながらになるだろう。フレッシュゾーンでは買いでついていってみることには変わりはない。
日本時間 15時10分
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