昨日のアジア時間ではドル円が反発。そして123円台に乗せてきた。しかし前日の戻りのポイントであった123.35はなかなか超えられない。でも値段はしっかりしている。後は時間の問題だろう。私も123.35超えたら買っていくというストップ注文を置いて対処することにした。欧州序盤で簡単にダンになった。そしてそのまま123.50をも超えてきた。
欧州時間に大きな材料はない。期待するのは値動きによる需給の変動だけだ。黒田発言で大きく下げたドル円の戻しの胆が123.34までだったので、1日半ぶりに値をもどしてきたところはこれまで買いたいと思っていた人の絶交の買い場になるはずでもある。当然、そういう人々は124円台の後半まで全戻しするだろうことを見込んでいる。
だから123円台で買うのには、あまり抵抗を感じない人たちである。そのような買いを集めてドル円は押し目のない上昇を演じたものの、とりあえず123.80あたりまで。私は7ポイントのトレイリングを試みていたので、123.72でポジションをクローズすることとなった。
アメリカの指標発表を前に、ドルは再び騰勢を強めてきた。小売売上高が出るのだが、事前の予想がすでに高いものを想定している。その平均値はプラス1.2%になっているのだ。これは最近の中ではとても大きな数字である。欧州時間のドル買いはそれを見込んでのドル買いも入ってのことだろう。テクニカルポイントを抜けてきた動きだといいながら、短期的には相当のドルロングが積み上がっている見るべきだろう。
そして結果は予想通りだったが、一気にドル買いに傾いた。ドル円は124円台にまで乗せこんできた。しかしあくまでも瞬間的に終わってしまった。すぐに123.90を割りこんできて、123.70も123.50も下回ってきた。指標発表後にドルをつかんだ人の投げ売りも即座に出てきているのだろう。指標前の発射点をも下回ってきた。
私もドルロングのリクイデーションが出るのではと想像していたので、この局面を利用してドル円を何度かショートに振ってみた。しかしアジア時間までの大事なポイントをクリアに割ってくることはなかった。123.30あたりまで下がって、そこから反転。止まるべきところで止まったなあという感じ。昨日までの抵抗線が、サポートに入れ替わってしまっている。私もドルショートをすべきではないレベルだと認識したので、速攻で買い戻した。
その後のニューヨーク時間では123.30から123.70をコアレンジとして小動きとなった。それが本日のアジア時間でも継続している。どちらかに抜けないとちょっと方向感が出てこないだろう。今晩は23時のミシガン大学の景況指数までは材料に不足している。
日本時間 14時50分
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