【第4話】 FX相場の専門用語を知ろう!
みなさん、こんにちは!
「トレード戦略指令!」のナビゲーター、葉那子です。
さて今回は、西原さんからのメールマガジンによく登場する、為替相場の専門用語の一部をご紹介したいと思います!
すでにお気づきかもしれませんが、西原さんのメールでは、専門用語のほかにも、英単語もところどころに混ざっています。
例えば…
合意を受けて、ふみあがったところをユーロをショートにするのは sell the factsでわかるのですが、ユーロドルというより、ユーロ円の下げが急だったこと。
ユーロ円のショートのstopは138.00円超えに設定。
ユーロドルとユーロ円をどちらも回転させるのは難しいので、 このステージから、rallyでショートを追加して回転させるのは、ユーロドルではなく ユーロ円に変更。
キウイ円は変わらず。
(2015年7月15日 0:49配信分)
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英語アレルギーの方にとっては、ややハードルが高いかもしれないですが、出てくる英語はそこまで多くないので、よく使われるものだけを抑えておけば問題ありません!
ここですべてを網羅するのは厳しいのですが、特によく出てくる用語をピックアップしてみました。
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●registance(レジスタンス): 上値抵抗(線)
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●コンセンサス: 市場の合意。大多数が予測していること。
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●通貨表記
Usd 米ドル
eur ユーロ
gbp イギリスポンド(英ポンド)
aud オーストラリアドル(豪ドル)
nzd ニュージーランドドル(NZドル、キウイ)
chf スイスフラン
cad カナダドル(加ドル)
hkd 香港ドル
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●kiwi(キウイ): ニュージーランドドル(NZD)の通称。ニュージーランドの国鳥がキウイであることが由来と なっていようです。ニュージーランドの特産物のキウイフルーツという説もあるようですが、もともとフルーツのキウイは、この国鳥のキウイと見た目が似ていることから名づけられたとも言われています。
ちなみに、オーストラリアドルのことは「コアラ」とも呼ぶそうですが、西原さんはAUD、もしくはOG(オー ジー)を使用することが多いです。
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●クロス通貨: 米ドルが絡まない通貨ペアのこと。たとえば、英ポンド/円、ユーロ/円、豪ドル/円など対円のものを「クロス円」、ユーロ/英ポンド、ユーロ/豪ドルなどを「ユーロクロス」と言います。
逆にドルが絡む通貨ペアは、ドルストレートと言います。
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●Emerging Market Currencies: 新興国通貨。アジア諸国・中南米諸国・ロシアなどの通貨。
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●デイトレ(デイトレード): エントリーしたポジションをその日のうちに決済する、短期売買のこと。
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●エントリー: 売り、買いなどのポジションを持つこと
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●Bunds(ブンズ): ドイツが発行するユーロ建て国債の総称。欧州を代表する国債
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●rally(ラリー): 小幅にもみ合いながら、徐々に上昇・下落していく値動きのこと。
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●volatility(ボラティリティ): 価格変動率のこと。大きく動く相場をボラティリティが高い、あまり動かない相場をボラティリティが低いと言う。
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●バリアー(オプションバリアー): 条件付のオプション取引において、その価格に到達したら、オプションの発生や消滅が起こる価格のこと。
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●バニラoptionとバリアoption: バニラoptionは、125.00円より上では売れますし、下ですと買い戻せます。バリアoptionは125.00円のストライクがついてしまえば、expireしてしまいます。
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●bid(ビッド)が並んでいる: 買いのオーダーが入っていること。反対に売りオーダーは「offer」
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●offer: 売りのオーダーのこと。反対は、bid
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●optionのexpiry: オプションの満期のこと。この前後は、オプションのポジション調整によって、相場が大きく動くことがあるので注意が必要です。
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●GAMMA(ガンマ): オプション取引の用語で、リスク指標の1つ。
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●demark(デマーク): 西原さんが使用しているテクニカル分析の1つで、この分析で使われている、TD Sequential(TDシーケンシャル)、TD Combo(TDコンボ)といった指標もたびたび登場します。詳細については、また次回以降、説明します。
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●top out(トップアウト): 最高値に達する。
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●NFP(Non-Farm Payroll): 毎月月初に発表される、米非農業部門雇用者数のこと。
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●Bullish/Bearish: 強気相場/弱気相場
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●Dovish/Hawkish: ハト派的な(利上げに反対、金融緩和推進派の慎重スタンス)、タカ派的な(利上げや金融引き締めに積極的な強気スタンス)
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●Buy the rumor, sell the fact(ウワサで買って、事実で売る」): ウワサや予想の段階で買い材料となっていたものが、実際に発表されると逆に売り材料となること
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●stopをtrigger: 損切りの逆指値注文がまとまって約定されること。
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●risk off(on)position: リスクオンポジジョンとは、市場の不安定要素が解消されたり、発表された経済指標が良好なので楽観論が台頭し、投資家がリスク投資に積極的になる ⇒ 株買い、投機色が強い商品買い ⇒ 通貨では一般的にユーロ、ポンドや資源通貨代表の豪ドル、NZドルやカナダドル、ノルウェークローネ、そして新興国通貨が買われる ⇒ 調達通貨(ファンディング通貨)として扱われていたドルや円が売られやすい状態で、そのようなポジションのこと。
リスクオフは、リスクオンの反対 ⇒ どれか一つのリスク資産の価値が下がると連鎖的に他のリスク資産を売却する動き ⇒ 相対的に安全と思われる資産に資金を移すこと、そのポジションのこと ⇒ 資金は株から安全性の高い国債へ移動 (国債利回り低下) ⇒ リスクオンで買われていた通貨は下がりやすく、調達通貨として売られていたドルや円の買い戻しが入りやすい。
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●主要な指標
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米雇用統計: 米国労働省が毎月第一金曜日に発表する重要指標。その中でも注目すべきは「非農業部門雇用者数」と「失業率」。この2つの「予想値」と「発表値」の差が大きいほど、為替相場に大きな影響を与えます。
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NFP: 非農業部門雇用者数のこと。米国の重要指標である、米雇用統計の中でもっとも注目される経済指標。発表は、通常日本時間の毎月第一金曜日の夏時間は、午後9時半、冬時間は、午後10時半。
<番外編-各国の中央銀行>
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●BOJ(Bank of Japan): 日本銀行
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●FRB(Federal Reserve Board): アメリカの中央銀行の制度
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●ECB(European Central Bank): 欧州中央銀行
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●BOE(Bank of England): イングランド銀行
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●RBA(Reserve Bank of Australia): オーストラリア準備銀行
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●RBNZ(Reserve Bank of New Zealand): ニュージーランド準備銀行
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●FOMC(Federal Open Market Committee): 米連邦公開市場委員会。アメリカ合衆国の金融政策の一つである、公開市場操作の方針を決定する委員会のこと。
FOMCは、アメリカの中央銀行といえるFRB(連邦準備制度理事会)の理事7名と地区ごとの連邦準備銀行総裁5名で構成。アメリカの金融政策を決定する最高機関。
定期的に約6週間ごとに年8回開催されるほか、必要に応じて随時行われる。
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●IMF(International Monetary Fund): 国際通貨基金。通貨と為替相場の安定化を目的とした国際連合の専門機関。本部はアメリカ合衆国のワシントンD.C.。2014年現在の加盟国は188ヶ国。
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●GS(GoldmanSacs): ゴールドマンサックス
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●HFT(High-frequency trading): 超高速アルゴリズム取引。海外のヘッジファンドが得意とする手法で、大量の資金で頻繁な売買をするため、予期せぬ相場の急変動を招くリスクがある。
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●CTA(commodity trading adviser): ヘッジファンドの一種。先物とオプション取引に特化し、その75%は金融工学に基づいたプログラムによって、ロボットが365日、24時間体制で激しく自動売買する戦略を取る。
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このほか、その時々で注目されている用語が登場しますが、私はその都度、調べながら読んでいます。
ぜひみなさんもめげずに(笑)、読み続けていってください。
次回は、西原さんが使用しているテクニカル分析をご紹介したいと思います。
(第5話につづく)
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