■ミルクプライス続落でNZドルは売り継続
みなさん、こんにちは。
このコラムで過去何度も取り上げているNZドルですが、今週(7月13日~)も続落。
【参考記事】
●ハト派的な米FOMCで米ドル/円急反落!NZドル/円が80円割れ濃厚な理由とは?(6月18日、西原宏一)
●フランスがユーロ圏・EU離脱(Frexit)!? ユーロ/ドルが1000pips下落するとの予想も(6月25日、西原宏一)
特に7月15日(水)に、ニュージーランドの大手乳製品メーカー・フォンテラ社から発表されたGDT価格指数(※)が前回比10.7%の低下。
(※編集部注:「GDT価格指数」とは、ニュージーランドの大手乳製品メーカー・フォンテラ社が入札ごとに発表する、乳製品の国際価格を示す指数のこと)
このミルクプライス(乳製品に対する支払い価格)の続落を受け、NZドル/米ドルは、一時、0.6500ドル、NZドル/円は、一時、80.48円まで下落しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 4時間足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 4時間足)
NZドル/米ドルの0.65ドル台というのは、昨年(2014年)、キーNZ首相が、下落のメドとコメントしたレベル(過去コラム参照)。
【参考記事】
●ドル/円は110円到達でスピード調整入り。首相の口先介入で急落のNZドル、今後は?(2014年10月2日、西原宏一)
しかし、NZドルを取り巻く環境は昨年(2014年)以上に悪化しています。
まず、中国経済の低迷、それに伴うミルクプライスの下落。
呼応して、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])の連続利下げが予測されている環境下では、NZドルの上値は重いまま。NZドル/米ドルは0.6000ドルへ向けて続落する可能性が濃厚。
【参考記事】
●ギリシャ問題、次のXデーは7月15日! 利下げ濃厚なあの通貨ペアに売りチャンス(7月4日、西原宏一&松崎美子)

(出所:米国FXCM)
■クロス円が上値を抑え、米ドル/円は120~125円のレンジ
一方、米ドル/円は120円をボトムに反発(前回コラムを参照)。
【参考記事】
●上海株暴落で中国警察当局が動いた! ビル・グロス氏もビビる驚きの対応とは?(7月9日、西原宏一)
しかし、前述のNZドル/円や、ユーロ/円といったクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の上値が重いこと(利上げの可能性がある英ポンド/円は除く)が、米ドル/円の上値を抑えていることも確か。
そのため、当面の米ドル/円は、120~125円のレンジで推移することが濃厚です。

(出所:米国FXCM)
先週(7月6日~)は、各テレビ局が報道特番まで組むほど話題に…
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