昨日はアジア時間で中国株が急落。大きく落ちたといっても、今月に入ってからのフラクチュエーションの中では10%級の下げは何度も演じてきた。それを株価のために政府が買い支えしているということになっていて、引けにまではなんとか戻ったので大した問題にならなかっただけだ。
そういうわけでフレッシュな下げ方ではなかったが、クローズにかけても下げ続けたので、2007年以来の下げ幅だったということになった。途中、中国政府がもう株価のサポートをしないだろうという観測記事もたって、それがマーケットをもっともらしくブルーにしたのだ。
この中国株の下落に端を発するリスクオフが、昨日のマーケットを支配した。中国の現物株が終わるとすぐに欧州序盤。欧州株も大きく下げて始まって、マーケットは明らかに不安感を抱えているようだった。為替相場ではドル安が進み、ドル円は123円台の中盤でもまだ緩くて、またユーロドルは1.10台に乗せてていてすでに高かったが、ぜんぜん下がらず。
そしてユーロドルは急に1.10台の後半までジャンプしてきた。私もユーロドルの上昇の流れについていくことにした。1.1065あたりから買い始めたが、10ポイントから15ポイントも取れたら、とりあえずはポジションクローズ。すぐに次の買い場を探す。
ドイツの景況指数であるIFOが出ても、あまり関係がなかった。結果は良かったのだが、かえってこの好材料でユーロドルは目先のトップをつけることとなった。ユーロドルが上がらないのでは、あまり面白くはない。私も次の中国株の変動が見られるまでは小休止。
ちなみに中国株の先物はシンガポールでも上場されているので、値動きはウオッチできる。ここの大幅安の水準から大きく切り返さない限りは、ドルベアのスタンスをキープするつもりだ。
米国株も軟調にスタート。しかし中国株が10%以上も下げているのに、下げ幅は1%くらい。これは昼間の日本株と同じだ。ツラレ安したといっても、その影響は限定的だとさえいえる。ドル円は123円ちょうど近辺まで下がったが、そこまでだった。
先日のギリシャ危機や中国株でリスクオフになったときはドル円は120円台まで突っ込んだことを考え合わせると、あまり下げていないなあという感じがする。
さて今晩はいくつかの経済指標が出るが、昨日と同じで中国株の動向がマーケットをリードするだろう。中国政府の介入が効かない、もしくはもう期待できないとなると、もう一段安もありうると考えなければならない。
中国株は昨年10月末の金融緩和から異常に上がってきたのも事実なのだから、元のレベルに戻るだけと考えれば、もう50%くらい下がっても驚かないという態勢で臨まないといけないのではないかと考えている。
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