昨日のアジア時間では最大の懸念であった中国株が落ち着いた動きを見せた。中国の証券当局が空売りの調査を始めたと伝わり、また市場に安定に努めるとも公表したからだ。それでマーケットには安心感が伝わった。これまで中国の株安はドルの全面安につながっていたので、その反対でドル高がもたらされると考えられる。私もドル円かユーロドルでドル買いに励もうと思った。
欧州序盤ではドル円は123円台の中盤、ユーロドルは1.10台の後半であった。とりあえず入りやすいほうということで、ユーロドルを1.1055で売りこんでみることにした。そして日中それまでに1.11台は見ていないので1.1100で買い戻しのストップロスを設定する。
しかしこれはあくまでも暫定的なものである。というのも50ポイント近くも耐えたくはないからだ。何かマーケットで急変が起こったらという、最悪の場合のストップロスである。ドル円や株式市場に変化が見られたら、即座にポジションは閉める予定だ。
イギリスのGDPは予想通りだったが、ややポンド買いが入る。ユーロポンドで激越な売りが入ったわけでもないが、ユーロドルが垂れてきた。1.1030を触りだして、なおも安値圏で張り付きとなった。
ニューヨーク勢の参入で、ドルはもう一段買われるのではないかと思ったが、ユーロドルは静かなままだった。むしろグローベックスでの米国株が下がってきたので、何が起こっているのかわからないものの、当初の想定通りにポジションをクローズすることにした。
昨日のニューヨーク時間では為替相場はあまり動かなかった。ユーロドルは1.10台の大台が一度も変わることもなく、またドル円も30ポイントも動かなかったほどだ。確かにFOMCの結果発表を引空けているので、いまから 無理してポジションを積み上げようとする意欲に欠けるはずだ。すでに様子見姿勢に入っているようだ。
さて今晩の注目はFOMCである。といっても従前の見解を変えることはないと思われるので、サプライズは期待されていない。もちろん翌日のGDPも見てみたいだろうから、決定的なことをコメントするのを控えるはずだ。
それでも9月利上げへの思惑も重なって、FOMCの声明文のリリースの前後では若干の相場のブレは見られるかもしれない。それでもその程度である。FOMCが終了してしまうと、再び中国株をはじめとした株価重視の相場展開となるだろう。
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