週明けの昨日は、市場の材料がそれほどもなかったにかかわらず、日本株などは目立って下げた。日経先物は18000円の大台を割り込んで、値を戻そうともしなかった。確かに中国の官営産業の改革が行われると報道されたが、これはここ10年以上にもわたっている問題である。
そして中国株の反応などを見る限り、誰も改革が進むと考えていないことがわかる。それほど既得権益者との軋轢が大きいのだろう。マーケットはどことなく不安という感じで、リスク回避に進んでいった。
そしてドル円も軟調だ。朝の120円台後半のレベルから徐々に値を切り下げてきて、欧州序盤では120円台の前半まで押し込まれていた。120円ちょうど割れには投げ売りのストップロスが存在するといわれていたが、119円台に入るとビッドも厚いとウワサされている。
中国ショックから立ち直ってのドル円相場の中心レンジは120円台を中心にして動いている時間帯が長いので、119円台だとどうしてもレンジの下限のような感じがして、なかなか突っ込み売りがやりづらいものがある。
海外市場でもイベントが少なく、マーケットは動意に欠ける。数日後にはFOMCも控えているので、ますます動きにくい。ここでアメリカの金利動向に予断を持って臨む方が、かえってリスクがいっぱいという状態である。欧州時間、ニューヨーク時間ともに、たいへん動きの鈍い時間が長く続いた。
私は早く寝てしまったが、夜中にドル円は119円台に突入した。そして結構、長い時間いたようであるが、やはりニューヨーククローズに向けては切り返してきている。アジア時間早朝からの日本人の買い出動に合わせた動きとなっている。
今日はドル円が強い。ちょっと株価などに下値不安はあったのだが、日経先物が18000円台まで回復してくると、市場全体に安心感が戻ったのか、急速にリスク許容度の増大が見られた。ドル円も120円台の中盤を超えてきたりして、ドル円がブルの人にとっては買ってもいいかなと意欲をかきてるような値動きとなっている。
今日もFOMC前で様子見姿勢が強まることになるだろう。やはりドル円ではレンジ相場が継続するものと思われる。つまり119円台では買い、121円台では売り。このスタンスで当面は回転売買を繰り返していくしかなさそうだ。
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