昨日は日本もアメリカも休み。だからマーケットもほとんど動きがなかった。一日を通じてドル円もユーロドルも30ポイントほどしか動かなかったのだ。これは予想されていたことだが、それにしても動かない。まあここ最近は変動する値幅も小さくなってきているのだから、その延長だと思えば何でもないことなのだが…。
しかしドル円は8月下旬に中国不安で116円台の前半に突っ込んで、その後の戻りで121円台を付けた後はまったく動かなくなってしまった。いつ見ても119円台か、120円台である。これは日足のチャートで見れば、よくわかる。
ダラダラと1円くらいの長さの陰線と陽線が繰り返し出現しているのだ。この1か月余りで、かなり多くのオプションが無駄になったというか、エクスパイアを迎えたというか。それゆえ市場のボラティリティも急激に下がってきている。
これだけ繰り返しているのだから、この目に見えるパターンに従うしかないというのがテクニカル分析の見解だ。119円台の前半で買っておいて、そして120円台の後半からは売りこんでいく。
これでしばらくはしのげるかと思っていたら、ここ1週間はさらにレンジが狭くなった。ドル円は120円ちょうどを挟んでの動きにスタック。119円台の後半でも買いたくなるし、120円台乗せは完全に売り場と化している。
連休明けの今日から米企業決算が本格化するのだが、8月下旬から中国経済の不安というマクロ的な側面でマーケットが降らされた分、ちょっとミクロ指標では動きにくくなっている。
マクロで傷ついたものをミクロではカバーできないという考えだ。そうなると米国株なども動きが少なくなり、それに従ってリスク相場も活発ではなくなる可能性が高まる。その結果、ドル円はますます膠着状態に陥ってしまうことになる。
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