昨日の欧州序盤では、ドル円は118円台の前半に突っ込んだ。ここしばらくは118円台を下限としていたので、いよいよフレッシュなゾーンに入って来るのかと思ったが、118円台は割り込まなかった。日本も中国も株価は安くない、というよりも高めに推移しているのに、ユーロ円が急落していた。ユーロドルもドル円もかわるがわるに落ちてきたところでもあった。
ドル円はすぐに118.50近くまで戻してきたが、ここまでの押しは参加者にとっては意外でもあっただろうし、上値には買ってしまったロングのシコリが残っていそうである。そこで私はややドル円の売り目で見ていた。アジア時間で日本株が急騰したのにツラレて中国株が高い。そして欧州株も高いのが、ドル円をショート攻めする際のネックではある。
しかしすでに株価が高くなってしまっているということは下がる可能性もあるわけで、アメリカの金融大手の決算発表が出る前の19時台からでもポジションを作ってみようかと考えた。そこでドル円を118.37でショートを作ってみた。
でも結果はマチマチ。GSはやや悪かったが、シティ銀は予想よりも良かった。ドル円は再び安値攻めをしたが夕方の安値を下回らず。すぐに反発の態勢に入ったので、私もいったんは118.23で買い戻した。下抜けしないものは仕方がない。
そして次にマクロ指標のほうだが、こちらもマチマチだった。失業保険はこのところ見た中でも最も良い数字を打ち出したが、最近は悪化傾向の強まっているセンチメント系のデータは悪かった。これを機にドルは上昇。ドル円もユーロドルも50-60ポイントほどもドル高に進んだ。こうなるとちょっとドル売りはしづらい。
景況感の悪さは年内利上げの観測を遠のけさせ、それが金融相場的に株価位を催促した格好となった。落ち込んでいたユーロ円は回復。リスクテークの状況になって、ニューヨーククローズを迎えた。
今日のアジア時間ではドル円は119円台まで戻してきている。昨日の大底から1円以上の戻しである。ショートカバーも出てくるレベルでもあるので、目先はドル円の戻し高値を探る展開となろう。流れの反転時期は、株価上昇の停止を確認するまではなさそうだ。
日本時間 15時20分
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