昨日はますます為替相場で膠着状態が強まった。一日を通じても、ドル円では20ポイントほど、ユーロドルでも40ポイントほどしか動かなかった。アジア時間に日本株が大幅上昇したりしたので、もっと激しくリスクテークの動きが出るかと思えば、ドル円は120円台に乗せるのがやっとで、激しく買いを集めない。
また下がりもしないから、結果としては120円ちょうどをはさんだ小ぶりの動きで終始することになった。一方でユーロドルもいつ見ても1.13台のまま。大台が変わらないので、ユーロドルはまったく動いている気がしないのである。
今晩はECBの金利会合が予定されているが、さほど注目を浴びていない。金融政策に変更はあり得ないと考えられているし、よくてもドラギ総裁が追加緩和について前向きだとかハト派的な意見が出てくるくらいだろうからだ。
金利動向に関する市場の関心は、すでに来週のアメリカや日本の会合に寄せられている。日本もECBも、アメリカの利上げの始末を見てからというのが、取るべき姿勢となっているようだ。
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